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気まぐれな師匠とその弟子
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気まぐれな師匠とその弟子 1

この物語はとても自由で気まぐれな師匠となる男が伝説の果実を探すついで弟子となる女の子の夢を手伝う物語である・・・・

とある町の酒場。魔王を倒して名声を上げたい者や宝のありかの情報、お尋ね者を探す場所・・・
そこにのんびりと酒を楽しむ男がいた。
「グビグヒッ・・ふぅ〜・・・うまい」
男の名はジン=ワイルドバルク。ちょっとしたお尋ね者だが世界の名だたる者からは伝説的な魔法戦士と名声が轟いていた。
「まったく・・・魔王を倒す為に力になれとか面倒くさい賞金稼ぎ達の相手はつまらんわ!」
酒瓶を持ちグビグビと飲んだ。
すると黒いマントをした女の子が近くに走ってきた。
『師匠!!探しましたよ!早く次の町に行きましょうよ!』
この女の子の名はシュリア=レアード。半人前の魔法使いである。
「ふぅ〜・・静かにしろシュリア。酒が不味くなる・・・」
『酒場で情報得たから酒を飲んでるのですよね』
ピリピリとトゲがある言葉で責めた。
「まったく情報なしだ。俺の旅もここいらで諦めるか。」
『町に着く度に旅は終わりなど言うのやめてください!!師匠は私を強くするって』
「真面目にとらえるな。ふぅ〜・・まったく」



ジンは酒瓶を飲み干し勘定を置いた。
「さてと・・んっ・・・四人だな」
『またですか?師匠は段々悪名も上がってきましたね』
近くに置いた剣を取り、店を出た。
少し町から外れると筋肉質な男達が現れた。
「ジン=ワイルドバルクだな!その首貰う!!」
四人の男達は一斉にジンを襲った。
「まったく・・・」
悪態をつきながらも一瞬でみねうちして気絶させた。
「イージー・・・シュリア〜。なんかいい物あるか?」
シュリアは素早くポケットや袋を調べた。
『200ギル・・と新品の酒だけ。』
「おっ♪酒か。よこせ。』
『師匠さっき飲んだでしょ!預かります。』
シュリアは袋に詰めた。
「まったく・・可愛げもない弟子だよ。」
ジンは不機嫌に歩き始めた。
『それより師匠。精霊って会えるんですよね?楽しみです。』
「会えないほうがいい・・・ふぁ〜」
あくびながら言った。
『ダメですよ。火、水、土、風、雷、闇、光、木の精霊と契約結ぶんですからね』
眼をキラキラと輝かせながら言った。
「確か全部の精霊と契約するのが夢だったな〜。」
『かつて師匠とパーティー組んでいた大魔法使いになるんですからね♪』
興奮しながら語るシュリア。
「はぁ〜・・・魔法一個しか使えないんじゃな〜先が長い」
面倒くさがるジンにシュリアは怒った。
『人が気にしてる事を!それより師匠。次の町って確か閃光石が有名な所ですよね?』
「ん・・もうそんな場所か〜。レイセピア。」
『光の精霊アスカが多く見られるって情報。』
「契約結ぶ条件忘れたりしてないだろうな。」
ジンはシュリアに確認させた。
『確か精霊が呼び出す神獣を倒し、契約者の血を精霊に飲ますんだよね。」


「違う。契約者の血で精霊召喚の儀式をするんだ。」
頭をポリポリかいて言った。
『そうでしたね♪なんかワクワクしますね』
シュリアは軽やかなペースで歩いた。
ジンはこれから起きる事を予知したかのように不機嫌に歩いた。
二人はレイセピアに到着した。建物のほとんどが光輝いており、地面から光が空に向かってピカピカと立ち上っていた。
『凄い・・・地中に埋まっている閃光石の光がのぼっていく。師匠早く情報集めましょうよ♪』
「そうだな・・・んっ!!待て。町の様子がおかしい。それに魔物の気配がする」
ジンは気配をたどると狼の集団に囲まれた。
「やれやれ・・・光を好むホワイトウルフだな。町の結界が消えてるのか?」
『師匠。あいつら腹ペコな眼をしてますよ。倒しましょうよ〜』
「奴らの中にリーダー格がいるはずだ。そいつを倒せば襲ってはこない。」

ジンは回りを見渡すがこれという魔物はいない。
「妙だな・・・リーダー格な奴がいない。」
『えっ!次々と襲いかかってくるじゃないですか!』
「ふぅ〜・・面倒だな。道を開くから退くぞ。」
ジンは剣を横に振るとたちまち炎がわきたった。
後ろで囲んでいたホワイトウルフを倒しその場から逃げた。
ジンはシュリアを担ぎ上げ家の屋上に上がった。
『師匠。リーダーいなかったですね?』
「普通はリーダーが引き連れて獲物を襲うんだがな・・それにどこの家も頑丈に閉ざしている。」
ジンは奥にそびえ立つ教会を見た。
「あの場所から強い気配を感じるな・・シュリア覗けるか?」
『あの距離なら大丈夫ですよ!』
シュリアはぶつぶつと呪文を唱えたら教会の屋根から木が生えた。
ツルの先端から眼が出てきて窓ガラスから覗いた。
中には神官達が大量のホワイトウルフと戦っておりその中にひときわ大きく大斧を持った狼男がいた。
『神官が戦ってる・・狼と。後武器を持ったウルフマンがいる。』
「そいつがリーダーだ。強そうか?」
『かなり・・でもかなり荒れ狂ってる。まるでバーサーカー。』
「なるほど・・会えばわかるか。」

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