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トリップ・ドリップ・ストリップ!?
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トリップ・ドリップ・ストリップ!? 11

 さらには各タイプが混ざった機械騎士が存在するという。
 モビル〇ァイター、ナイト〇ア、ジ・〇ース、真・〇ッターの武装システムが揃い踏み。ちょっと凄いかも。

「……で、昔の人たちってその機械騎士で何してたんです?」
「分からない。戦いがあったのは事実だろうが、国同士の戦争でもないようだ」

 古代遺跡はこの世界各地で見つかっている。が、建築様式に幾つかの共通点がある上に、発掘される機械騎士には機能は違えど同じような外見のものが多い。

「ケイはどう考えますか。かつてこの大地で何があったのか」

「世界中に同じ遺跡があり、同じ機械騎士が眠っていたって事は、世界規模で何かがあったとしか。んで、昔の国々は結束してたんじゃ……?」

「世界規模……。そういえば大穴があるな。昔からある、あちこちに大地を抉ったような半球状の巨大な穴だ」

 それってクレーターじゃ?
 遺跡は昔の基地で、機械騎士は配備された兵器だと考えると、クレーターの原因は隕石だとは考えにくい。

「そのクレ――大穴はどれくらいですか?」

「確か、世界に30箇所以上、いずれも5000人程度が暮らせる中規模の街くらいの大きさはあったと思います」

 それ、明らかに自然現象じゃないよ絶対。あっちの世界なら終末戦争勃発確実間違いナシ!
 でも国同士で大量破壊兵器の撃ち合いになったとは思えない。それとも各地の遺跡は撃ち合いの後に建てられたのか?

「ケイの言っている事が理解できんのだが……」
「大量破壊兵器を知らないんですか? 原子爆弾とか弾道ミサイル、クラスター爆弾とか」
「物騒な響きです」

 そっか。剣や斧がまかり通ってる時点で火薬なんて、ましてや爆弾なんかがあるわけないんだ。機械騎士が存在する以外は発展途上の文明でしかない。

「魔法を用いずに、効率良く大量の人を殺す兵器です。大地を抉るなんて並みの威力じゃない。大きさが全て一定である以上、その大穴は天災ではなく人為的なものだと考えられます」

「遥か昔に、そんなものが?」

 機械騎士を作り出した文明だ。魔法の知識だけでは多分不可能。科学に準ずる相当の技術が必要なはず。

「僕はさっき、遺跡や機械騎士の話から古代の国々は協力していたと考えてました」

 そして世界規模での災害に見舞われたのが切っ掛けだと思った。だがクレアさんのクレーター発言で否定された。
 そのクレーターが人為的なものなら核兵器の性能を何十倍にした大量破壊兵器が使用された可能性がある。

 そこで国々が結束していたのではなく、それぞれが保有していた大量破壊兵器を撃ち合ったのではないのかという考えに至った。だが、これでは無数に点在する遺跡や機械騎士と矛盾してしまう。

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