PiPi's World 投稿小説

龍戦記〜龍の力を受けし者〜
その他リレー小説 - ファンタジー

の最初へ
 6
 8
の最後へ

龍戦記〜龍の力を受けし者〜 8

「俺の名は“レオン”、よろしくな」
 黒いジャケットを着たその男は、腰しに見た事のない紋章のついた剣を装備していた。胸元にも同じ紋章の形をしたペンダントをつけている。
 シェリーにはレオンが魔法を使えるのがオーラで見てとれた、腕はたちそうで戦力となるのは間違いない。問題はそこじゃなかった…

「私はシェリー、こっちはクリフ…ところで先行隊はお前だけなのか?」
「ああ俺一人だ、仲間ができて嬉しく思う」
「クリフ、この仕事でグルーを殲滅する事は人のためになるはずだ…でも殲滅する前に、殲滅されちまう気がするんだ、気のせいか?」
「シェリー…それは気のせいだ、レオンそろそろ時間だ、進軍しよう」
「そうだな出発しよう、目的地は山の頂上、そこにいる“マスターグルー”の討伐が今回の目標となる」
「クリフはやる気満々か…よっし乗りかかった舟だ、一丁やってやりますか!!」
 シェリーは声を上げて二人の肩を叩いた。クリフは表情を変えないが、レオンは少し困った顔をしている。

「クリフさん、俺はアンタらを魔物狩りのプロで男二人と聞いていたが、彼はその…オカマって奴か?」
「違う、シェリーは女だ、君が言っているのは俺達の前に依頼を受けて断った奴等だろう」
「ふ〜ん、そっか」
「君こそ18歳と聞いていたが、少々若過ぎる気がする」
「へえ、クリフさん魔法使えるんだ…魔法で誤魔化してるから凡人には18歳ぐらいに見えてるよ、本当は13歳」
「じゅ、13歳!?」
「腕には自信があるんだ、グルーだって敵じゃないね」
「何二人してこそこそ話てるんだ?私も混ぜろよ」
「シェリーさんは綺麗だって話してたんだよ、ね?クリフさん」
「まあそんな所だ」
「そういう事は本人に言いなさい、わかった?レオンくん」
「は〜いお姉様ぁ」
「あら、いい子ねぇ、ウフフ…」
「男勝りのシェリーが壊れていく…」
「はあ?何か言った?クリフ」
「いや、別に…」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジーの他のリレー小説

こちらから小説を探す