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龍戦記〜龍の力を受けし者〜
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龍戦記〜龍の力を受けし者〜 44

弾薬はつきており、兵士は皆剣を握って突撃した。敵は魔法を使う黒き騎士団…、力の差は歴然としており、次々と仲間は土にかえっていった。

「プレント様!!ご無事ですか!!」
「ラズィか!!この程度、なんともない!!」
「…私は忘れません、作戦に失敗した私の命を救っていただいたご恩を!プレント様は死ぬまで私が守り抜きます!!」
ラズィの前に広がる緑の光は、あらゆる攻撃からプレントを守り、プレントはそれにみとれていた。
そしてそれは割れた…
ラズィのバリアは破られ、彼の背中からは槍のようなものが突き出ていた。槍が引き抜かれるとラズィは地面に倒れる。プレントは目を見開きラズィに駆け寄った。

「ラズィ!!しっかりしろ、ラズィ!!」
「プレント様、お逃げください…」
「ラズィーーー!!!」
プレントは槍を突いてきた方を睨み付けると、憎悪と共に涙が溢れてきた。

「マ、マリア…」
そこには白い絹をまとったマリアがいた。背中には翼がありまるで天使のようだ。しかしその姿とは裏腹に彼女の指は奇妙な動きをしてラズィの血を払っていた。

「何故君が…」
「助けて…」
「!!」
プレントは咄嗟に剣を盾代わりにしようとしたが、それは意味をなさなかった。マリアの翼から無数光弾が放たれ東国軍は瞬殺された。


同じ頃…
デュランはプレントに“時間になったら開け”と渡されていた手紙を開く。

『デュラン君。君の事は昔の資料で知っているよ。ラル・バーストの“エンジェルプロジェクト”を阻止した、“ジェノサイダー”の一人としてね。君達があの時あの施設を破壊していなければ、今頃世界には天使が溢れかえっていたという話だ。嘘くさいがね。

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