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龍戦記〜龍の力を受けし者〜
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龍戦記〜龍の力を受けし者〜 29

外はライトが割れて暗かったが、建物内部は当然明るかった。侵入者が入ったのは気付かれているはずなのに、何故か非常用ランプが灯っていない…

「建物内部の地図はない、俺達の腕の見せ所だ。ラズィ、スコットは地下施設へ爆弾を、私は資料を探す。腕時計に迎えのヘリが来る時間が表示されている、生きてまた会おう」
「隊長一人で行くんすか!?」
「ラズィ黙ってろ、行くぞ。隊長、お気をつけて」
ラズィはスコットに引っ張られる様に走って行く。心配なのか何度も振り返るラズィ。隊長は彼に手を振ると振り返る事なく走っていった。
「違う」

「ここも違う」

「ここもか…」

「ここは…」

走り続けていると隊長は研究室を発見した。ベルトについたポーチから鍵を開ける道具を取り出そうとした時、扉が開く。中は薄暗く青いライトで照らされていた。

「罠、という訳か…」
「君は物分かりがいいねぇ…」
椅子に座っていた人物がこちらを振り返る。眼鏡をかけたその男は隊長の顔を見ると、鼻で笑った。

「ラル・バースト…」
隊長は目が合った瞬間、拳銃を彼に向け撃った。銃弾は真直ぐ飛んだが当たらない。何度撃っても、何度撃っても…

「私に戦いを挑むつもりかね?フッ、君はいいサンプルになりそうだ…」
「貴様は私の瞬炎を受けて…、ここで死ぬ!!」
「瞬炎?炎魔法の所持者かね、決めた。君は大切に実験してあげるよ」

「!!」

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