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龍戦記〜龍の力を受けし者〜
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龍戦記〜龍の力を受けし者〜 14


レオンは海にいた。口や鼻からは泡がでて、どんどん体が沈んでいく。

(思い出した。生き物は海から生まれ、海に帰るだ、て事は俺死んだって事か…カミル、会いたかった…)




「レオン!!しっかりしろ、おい!!クリフ…」
「シェリー、諦めるな。もう一回電気ショックだ」
「分かった、いっくよ〜!!」
「!!、ま、待て待て!!お姉様!!」
レオンは起き上がるとシェリーの魔法を急いで止めた。シェリーはレオンの顔を見ると急に抱きつく。
「ばか野郎…心配かけやがって…」
クリフは座り込み溜め息をつくと、レオンにグッドポーズをとった。

「クリフさん達が助けてくれたのか?」
「まあね、クリフの氷を空中に浮かせる能力と、私の強力な電気の魔法のコラボレーション」
「お前が落ちてるのを見て、この方法しか思い浮かばなかった。俺が巨大な氷の球体を作ってシェリーがそれを溶かす、出来上がった水の球体が衝撃を和らげるクッションになったって訳だ」
「そっか、ありがとう……そうだ!!信号弾を」
「大丈夫だ、それならクリフがやってくれた。私達は山を降りる、レオンも一緒に─」
「─ごめん、俺は東の国に用があるんだ…」
「ちょっとレオン、アンタ戦争に参加する気!?」
「行って来い」
「ちょっとクリフ!!」
「ありがとうクリフさん、またどこかで会いましょう。シェリー“さん”」
「ちょっと!!─」
「行かせてやれ、アイツにはアイツの考えがあるんだ…」
クリフはむくれっ面のシェリーの頭を軽く叩くと、レオンの背中が見えなくなるまで見送った。


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