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クロノセブンス
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クロノセブンス 2

今は滅びたデイネート帝国にスイーパーと呼ばれる少年構成された暗殺集団があった。エッジはそこで、隊長まで登り詰めた暗殺者だ。ある依頼後、関係者を16人切り殺し施設を脱走したエッジは今武器を売って生活しているというわけだ。
そんなエッジに足音を消すなど朝飯前だった。
餓鬼の脇を通りすぎようとしたその時だ。餓鬼がふいに動きエッジに当たってしまったのだ。

餓鬼は驚いたようでに奇声を発し、辺りを走り回る。
(・・・・・チッ。めんどくせぇ。)
エッジは腰からダガーを取りだし逆手で構えると、目の前の餓鬼の首に這わす。
餓鬼はガキと言われるだけあって、まるで人間の子供のような背格好なのだ。ただ、顔が不細工ということを除いては。
プシュ。と血が吹き出す音が聞こえると同時に首が斜めにずれる。どうやら目にも止まらない速さで切り裂いたらしい。
他の餓鬼達が自らの危険を察知したのか、敵を探そうと怪音波を発する。
さすがに、エッジでも音はかわせないのか。餓鬼と距離をとる。
餓鬼達はエッジを見つけたのかさらに奇声を発し、体をエッジの方向に向ける。
「あーもう、キーキーうるせぇ!!」
おもむろにもう二本ダガーを取り出すと餓鬼達を四角形に囲むように地面に投げ、素早く呪文を詠唱し始める。
「結界魔法ファイア・ストーム!!」
囲まれた四角形の中だけで炎の嵐が吹き荒れ、餓鬼達を吹き飛ばす。ここで、普通なら回りの建物にも火の粉が飛んだりするだろうが、それは絶対に無かった。エッジの使える結界魔法とは範囲を指定し、その範囲内だけに異変を起こす詠唱魔法なのだ。
「あっついやっちまった。」
結界魔法はその気になれば町一つを一撃で破壊できるため、禁忌とされさらにそのため使用する魔力も通常の魔法より大きいのでエッジは普段はあまり使わないはずだし、部隊にいた時もそう教えられてきたはずなのだが?
「やっぱ性格から変えないいとまずいか。」
基本めんどくさがり屋のエッジでも隊長になれる。それほど部隊は実力社会だったのだろう。

素早く突き刺したダガーを取り、付着した血を落とすとしまい使えそうな武器の探索を再開する。
(公国採用の小銃に色々な武器。農具もある。反乱かなんかか)
ここ最近、金のない国は民に重い税を課せ、耐えきれない民は指導者のもと反乱を起こすことがあるようだ。腐っても鯛なのか訓練された兵に勝てるわけなどなく、大体が鎮圧され、不発に終るようだが。

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