「まったく…中等部のグレーマントとそんなに変わらないじゃないか。」
「だって、ネイビーのがどうしても着たかったんだもん！」
カレンは、はしゃぎ続ける。
はい、似合ってますよ。男子の制服もあまり変わってないよ。と思いながら、セージは教科書を手に取った。
「難しそう…。」
国語、古代語、魔界史、魔界倫理、魔法数学、魔界理科総合、心理学、占術、魔法実技総合、魔法開発…
新しい教科。お馴染みの教科。教科書の厚みが違う。
「頑張ろう…！」
セージは律儀に、教科書に記名した。
そして二日後、二人は杖とアクセサリーを受け取りに金貨の入った袋を片手に家を出た。　　　　　　　　「まずは杖を受け取りにいこうよ」　　　　　　　　　「そうだね、その時に石の説明とかをしてもらおうよ」
二人はジゼルの元へ向かった。
「こんにちは！」
「おお、マジカルツイン。ほら、君達の新しい杖が出来上がったぞ。」
「わ〜い！」
「ありがとうございます、ジゼルさん。これ、僕らの杖の代金です。」
「いえいえ。…ちょこと、杖について説明をしておこうかの。」
「お願いします。」
二人は真剣に、ジゼルの話に耳を傾けた。
「まず…君達の杖はとても強力だ。君達の魔力もまた強力だから、アクセサリーで魔力をうまく加減するのを怠ってはならない。」
「はい。」
「新しく魔獣の革のアクセサリーを買うんです。」
「それなら安心だ。」