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Step up!
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Step up! 3

家に帰ると二人はすぐに部屋に入り話をはじめる  
「すごい貴重なものがあったよね」   
「うん、私に似合うキレイなブレスができるといいな♪」        「でもあれってとっても高いんだよね?ユニコーンなんて高位の聖獣だし・・・」  「あ・・・」 二人は値段のことなんて考えていなかったので[ビキッ]と音を立てて固まってしまう
「そうだ!ユウライさんに貸してもらうおう!」
「いいね。きっとお母さんも納得してくれるよ」   ユウライさんとはこの辺で唯一の富豪である。両親が急逝して財産を受け継いだが、如何せん独り身なので持て余し気味なのだ。 
 二人はすぐさまユウライの邸宅へと向かった。
「ユウライさん!実は、しかじかの理由で、お金が必要なんです」
 ユウライは快諾してくれた。そして、お金の袋を渡しつつ『おまけ』をくれた。
「これはまだ誰にも言ってない事だけど、僕は今年からダイヤモンド学館高等部で『魔法開発』を教えるんだ」
「!?」
「実は教師の資格を持っているんだ。厳しく指導するから。」
「はいっ、ユウライ先生!」
「よろしくお願いします。」
「こちらこそよろしく。楽しみだな…。」

次の日。少しだけ母に怒られた二人だが、「自力で絶対に返す」ことを必死にアピールし、何とか認めてもらえた。
「セージ、今日は制服が届くんだよね!」
「そうだね。教科書も届くよ。」
そこへ、風が舞い込んだ。
「風の宅配便です。セージさんとカレンさんに制服と教科書をお届けします。」
「あ、ありがとうございます。」
二人は、ずっしりと重みのある箱を受け取った。
「またのご利用、お待ちしてます。では。」
風は去っていった。
「やったー!念願のネイビーのマントだぁ!!着てみよ〜っ!」
カレンは高等部の制服を着てみた。
腕に校章が刺繍された白ブラウス。濃紺のプリーツスカート。白いセーターとベスト。校章が刺繍された紺色のハイソックス。黒いローファー。そして、濃紺のショートマント。
「わーい、わーい!」

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