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Step up!
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Step up! 12

なるほど〜、と、生徒達は納得していた。
「リナ、これで満足かい?」
ベンジャミンはリナに問いかけた。
「はい。」
リナははっきり答えた。
「これから、班ごとのミーティングに移る。班ごとに集合だ。」
「おーい、カレン、メアリー!こっち来いよ。」
マイケルが手招きする。
「あ、班から一人、プリントを取りに来〜い。」
ベンジャミンが言った。メアリーが取りに向かった。
ベンジャミンから受け取ったのは、旅の資料。班ごとに違うものだ。
「今年も、このメンバーだね。よろしく!」
「最初の行き先は、どこかな?」
メアリーが資料を開く。
メアリーが読み上げた。
「『ピンクフラワーガーデン』…」
桃色花園──春にはさまざまな花が咲き乱れる、美しい場所──
「え、行方不明多数の…?」
セージが言った。
かつて観光スポットとして人気だった桃色花園だが、2年前、観光客が多数行方不明になったことを切っ掛けに、人が寄り付かない場所と化した。
「そんな所へ行くの…?」
カレンが珍しく不安そうだ。
「一体何が目的で、そんなとんでもない所へ行かなきゃならないの?」
4人はいろいろ考えている。
「成長するため。そして調査のためだ。」
「うわっ。」
ベンジャミンが背後にいた。
「行方不明が出た原因を追求してもらいたい。君達ならできるだろ。」
「そんな…」
メアリーが言葉を詰まらせた。
「もしものことがあったらどうしてくれるんですか!?」
マイケルが声を荒げた。4人はベンジャミンを冷たい目で見つめる。
「そう慌てるな。何のための準備期間だ?何のために、魔術に直接関係のない教科を習っているんだ?じっくり考えろ。」
そう言って立ち去った。
「ここは…やるっきゃないよ。」
「謎を…突き止めよう。4人で。」

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