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Step up!
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Step up! 11

―翌朝。
「さっそくフルで授業だね。」
「ボケてそう…」
いつもの登校風景。二人は小学生の時から一緒に登校している。
「おはようございます…」
リナがちょこんと立っていた。杖の大きさがアンバランスな感じだ。
「あ、リナ!おはよう!」
「おはよう。」
「お二人、本当に仲いいですね…。」
どうやらリナは、『勘違い』しているようだ。
「そりゃね。」
「生まれる前から一緒にいるからね。」
「…双子?」
リナは目を丸くした。
「うん。二卵性双生児なんだ。」
三人はそろって歩いて行った。
この日は年度初の授業ということもあり、ほとんどオリエンテーションだった。
「次はホームルームだね。」
「小旅行グループの発表だって。」
「ほら、席に着け〜。ホームルームやるぞ!」
ベンジャミンの登場だ。生徒達は慌てて席に着く。
「小旅行のグループを発表する!」
「1班!セージ、マイケル、カレン、メアリー!」
教室がざわつく。
「2班!イズティス、アヂム、マリナ、リナ!」
更に教室がざわつく。
 ベンジャミンは全部で五班の発表を終えた。
「メンバー構成は属性の相性を中心に考えた。何か質問は無いか?」
「はい…。」
リナが遠慮がちに手を上げた。
「属性の相性を中心に、とおっしゃいましたが…、それ以外には何を参考にしたのですか?」
なかなか、このようなことを聞く生徒はいないだろう。ベンジャミンは少しびっくりした様子で答えた。
「属性に関わる事だが…お互いに伸ばし合える者同士を、学年団会議で議論した。そして、性格も多少は考慮に入れた。」

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