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Gear〜鍵を成す者〜
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Gear〜鍵を成す者〜 24

「体が動かな…」



視界が次第に明るくなっていく。リオは気付くと木のベットで寝ていた。
「どこ、なのかな…」
「気付いたか、悪戯ぼうず」
リオが振り返ると、そこにはエプロン姿の男が立っていた。肌は茶色、髪は赤、白い歯を見せてニコニコしていた。
「ト、トマ!!」
「久しぶりだな、リオ」
「あの…、さっきは…、ごめん」
「“貴様!!何のつもりだ、殺されたいのか!!”って、隊長なら言ってたな」
「…うん」
「ま、そんな気にするな、大きな流れは変わってない」
「ごめん…」
「謝んなって、どう答えるか分からないだろ?それより、ゴンドラの事、知りたいんだろ?」
「只今、戻った」
「お、赤兎も帰ったな、さてと、二人とも俺についてこい」
トマ(エプロン装備)は一人はしゃいで外へ出て行った。
「おはよう、赤兎」
「おはよう…、さて、気になる真相を聞きに行きますか」
「そうだね、“ついで”だし」
リオは笑顔で赤兎の頭をなでると、赤兎を引き連れ部屋を出た。
部屋の外は大きな空間で、下を見ると底が見えない暗闇が広がっていた。
「お〜い、お前ら早く来いよ、そんな所で何してるんだ?」
トマと赤兎が上を見上げると、ずっと上の通路でトマが手を振っていた。
「すぐ行く〜、待ってて」
リオは目をつむると土壁に手を当てた。そして光った。土壁から勢いよく階段が伸び、トマの後ろの壁に突き刺さった。
「こらぁそういう錬金はここでは禁止だー」
「もう作っちゃったし…、行こう赤兎」

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