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クエストフォースエピソード3約束の地に
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クエストフォースエピソード3約束の地に 16

言える事は一つリヴァイアは生き返る方法やその後の展開は世界によって変わるが、どの世界に行ってもリヴァイアは『必ず生き返る。』」
「そんな」
「でも、これは彼にとって運命よ」
「どういう事なんですか、師匠」
「どうあがいても、リヴァイアは生き返る。
でも、キサマはその運命すらも変える事が出来る存在だ。
それが、並行世界でのキサマの変わりようだ。
今から見せてやる並行世界のキサマをな」

パンッ、ベルーナが手を叩くと世界が一変した。辺りは荒れ果てた大地と茶色い空に囲まれ、生命を感じられなかった。
「ここは…」
ヴィンが怪訝な顔をすると、ベルーナが口を開く。
「ヴィンの頭じゃこの状況は飲み込めまい?ここが“もしも”の世界、いわゆる並行世界だ」
「何でこの世界はこんな…」
「邪竜パレイオスが復活してしまった世界、そしてヴィンが死んでいる世界…」
「俺が死んだ!?」
「そう驚く事じゃない、パレイオスが復活して人類が生き残る確率は極めて低い、まぁ私とユリは例外だがね」
そう言うとベルーナはヴィンの足元を指差した。
「それがキサマの骸骨だ」
ヴィンは驚くと一歩そこを退いた。
「私とユリはこの世界から他の並行世界、そして時間移動をしてきた…、我らからすればここが故郷なのだ」
「師匠の故郷…」
ベルーナは遠い目で、今、目の前にある荒れ果てた大地を見ていた。
「しばらくキサマは『この世界』を冒険しておくが良い」
ベルーナはそう言うと、ヴィンの視界から消えた。
「師匠…」
さっきまでベルーナが見ていた景色をヴィンも見出した。
「……あれ?」
ヴィンは今、自分の置かれている状態に気付いた。
「師匠に置いてかれたぁぁぁぁぁ」
ヴィンは自分が知らない『世界』で一人になった。




世界は突如狂いだした。
狂い出す前の世界の魔物と人が存在する数の比率は1対3である。
それが、今や3対1にまで逆転している。
今、タラッツ王国では邪竜パレイオスを打倒するために作られた同盟諸国と共にパレイオスの住み処の『悪霊山アグーダ』を攻める準備をしていた。
「遂に、この時が来たのか」
アグーダを見ながら、老練な兵士が呟いた。
「長かった…この5年は奴らにたいした攻撃が出来ぬまま時が過ぎていた」
今度の作戦には、自国タラッツ王国も含め同盟国は兵力の3分の2を使うという捨て身の作戦だった。

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