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時が止まるとき
その他リレー小説 - ファンタジー

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時が止まるとき 2

「地底人!まるで『タイムマシン』だな、」美奈子が歓声を上げる。「そいつらは醜い?」
 マントは顔をしかめた様だ。「そりゃあもう。」
「タイムマシン…?」
「H.G.ウェルズ。」
 言われて話がズレてる事に気が付く。「っ、そうじゃなくって!ミナ、簡単にやるなんて言わないでよ、できる訳ないじゃない!私達普通の女の子だよ!?」
「でもユエ。時間が止まってる中で動けたじゃない。こういう場合、何か特別な力とか武器とか…」「無いですねえ。」マントは、最初から面白そうな口調のままだ。


声を聞いても男か女か分からないのは不思議。
「強いて言うなら運でしょうか。」
「…運?」
マントは楽しげに言う。「あなた達が選ばれたのは言わば偶然です、では、がんばってきて下さい!」
 その途端電車のドアが空き、強い風で私達は放り出された!
 「!!!」
 風で彼(彼女?)のマントがはためき、ドアが閉まる瞬間に私は見た。マントの下の、地球で「グレイ」と呼ばれる様な生物を。地球でエイリアンと呼ばれている様な地上人の姿を。 
「ひゃぁ…」
私は思わず息を呑んでしまった。
「どうした?」
あいかわらずミナの口調は乱暴だ。
私はミナに言うべきか否か迷う。
『言わない。ミナには楽しんで欲しい。』
気がつくと、私達は普段降りない、快速で飛ばされてるような駅のホームに居た。「誰かっ!」大声でイキナリ怒鳴りつける男の人…確かさっきテレビに出てた人だ!「あ…あの…」安堵と共に駆け寄ろうとする私だった、けど彼は私を黒光りするカタマリを突きつけて制した。…拳銃…刑事ドラマとかじゃなく、なんか古い映画に出てきそうなアレ…。
「誰かと聞いているんだ!答えろっ!さもないと…」つかつか…べちっ!問答無用でビンタをくらわせるミナ。「あんたねー!ホンモノだかエアガンおたくだか知らないケド、ガンマンだろっ?」唖然とする男にくってかかるミナ。「だったら自分から正々堂々と名乗りを上げなさいっ!」一瞬の間を置いて男が答える。「ルガーの滝!」

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