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ダークヒーロー
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ダークヒーロー 7

「ジェリーとスパイダーは捕まったな、間違いなく人質にされるだろう」
アーマーを脱いだクッキーも入れて俺達は話し合いをする。この出来事にパンサーが一番怒りを感じていた。兄の様に慕っていたスパイダーが捕まったのだ、怒るのは無理ない、しかし…
「あんた隊長だろ!!何でこんな事になんだよ!!」
俺にあたるのは止めてほしい。
「クーデターの情報はなく予想外だった…、俺の判断ミスだ、すまない」
パンサーは俺の謝罪の言葉を聞くと、怒りの矛先を自分の掌に向けた。
「今回は俺が囮になる、別動隊の先頭はパンサー、お前に任せる」
「お、俺ですか!?」
自ら志願していたのに何故か驚いている。よく分からん奴だ。
「お前の剣筋は良かった、必ずジェリーたちを助けてくれ」
「隊長は!?」
「正面から突っ込む、では行くぞ」
2人の居場所は分からない、だが相手が準備整える前に攻めなくては、戦力差からして勝機がなくなってしまうのだ。
俺が車から出ると、パンサー達も急いで車を出た。俺は真正面からホワイトハウスへ歩いていく。
2丁の銃を手に握り、俺は歩く。俺が歩いた後には一人、二人と兵士の死体を増えていった。
「現アメリカ政府につぐ、速やかに武装解除をし降参せよ」
言う事を聞くはずがないと分かっているが、一応警告してみる。まぁどう考えても立場は逆だが。
「君一人で何ができる?」
ホワイトハウスから一人誰かが出てきた。大広間にいたピアスの男だ。これでパンサーたちがコイツと戦う確率は低くなったと言える。
「お前ら全員がかかってきても俺には勝てない、絶対に」
この挑発にピアスの男はのってくれた、男が手を叩くと右から左、ズラッとマシンガンを持った兵士で埋め尽くされた。
「もしかしたら君が13の拠点全てを制圧したのかもしれない、もしかしたらね…、思う存分戦ってくれたまえ」
しかし参ったなぁ…、思った以上に壮大なスケールだ。手榴弾、足りないかもしれない。

敵のマシンガンが俺に向けられた。

その瞬間、俺は敵兵めがけて閃光弾を投げると地面に伏せた、それが敵兵の目線まで落ちてきた所を空中で射撃する。閃光弾が戦場を強烈な光と音で包み込んだ。
敵が意識を失っている間に、俺は続けざまに数個の手榴弾を投げ込む。敵は綺麗に整列していたのが仇となり、まとまって吹き飛んでいった。
散り散りになった敵兵に、息つく暇なく俺の刀が牙をむく。無傷の兵、傷ついた兵関係なく俺は切り刻んだ。

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