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ダークヒーロー
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ダークヒーロー 6

彼の両肩にはガトリングガン、右腕にロケットランチャー、左腕にグレネードランチャー、右腰にアサルトライフルとその弾、左腰に手榴弾が装備されていた。
クッキーは敵の射程外からロケットランチャーでテントを破壊すると、近寄ってきた兵士たちをグレネードで一掃する。
クッキーは燃え盛るテントの中に立つと、ロケットランチャーでホワイトハウスの周りの壁を破壊し始めた。しばらくして彼が気付くと、彼の周りの生態反応は全く無くなっていた。

クッキーが表で騒ぎを起こしている時、俺達は警備の薄くなった裏から侵入を開始した。
ホワイトハウスまでは俺の刀だけで十分だった。それほど警備が薄かったのだ。
しかし建物の中は違った、表の襲撃の警戒からか、警備が強化されていた。俺はまず監視機械を止める為、ジェリーとスパイダーを管理制御室へ向かわせた。
その間に俺達3人は兵士の服を奪って中へと入って行く。もしロッカーの兵士の死体が見つかっても、ジェリーたちによって警報はならない、電話も使えない状態になっている訳だ。
パンサーは暴れたくて仕方がない感じだったが、ミッキーが彼の肩を叩くと落ち着いてくれた。
3人が何事もなく歩き続けると、大広間に辿り着いた。大広間では偉そうな軍人たちが長い机を囲んで何やら話し合っていた。
「5年、たった5年だぞ、お前たちは何をやっていた!!」
「ふん、貴様らこそ予算を湯水の如く使っておいて、何をしておったか!!」
どうやら“俺達の話”のようだ。
「13あった拠点が現時点で全てないんですぞ、ここまで落とされたら大統領に何と!!」
「このままではどの道、我々の権力は失墜しましょうな」
最後に発せられた老人の言葉に皆息を飲んだ。大広間の騒がしさは静けさに変わっていった。
「たっく、ご老人方は口だけだな…」
左耳にピアスをした男が突然立ち上がり、二度手を叩いた。
「もうあなた方には任せておけない、粛正します」
パチンッ、ピアスの男が指を鳴らすと同時に照明が消えた。俺達は反射的に暗視ゴーグルをかける。
「逃げるぞ」
俺は2人の肩を引っ張ると、出口に向かった。しかし、当然そこには兵士が銃を構えている。俺が刀を抜こうとした時だ、誰かが俺の横を素早く駆け抜けた。

パンサーだ。

パンサーは両手に握った刀を器用に流して、兵士たちを斬り捨てた。見事だった、が、ここで話す暇はない。扉を蹴破ると俺達は車へ戻っていった。


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