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ジェノサイダー
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ジェノサイダー 2

「あやまるのはそっちのほうだったな。このまま首を握り締めて殺すぞ?」
デュランが言い放つと男の目から涙が溢れていた
「わかった!!すまねぇ!!どうか命だけは!!」
首から手を話すと不良は財布をおいて逃げた。そしてデュランは夜の街に消えていった

そして大会当日
デュランのあいては若く美しい女性だった
(女とはな…まったくやる気がそがれる)
そう思いつつ女性に視線を向けた
「女だからといって手加減はしないほうがいいわよ。とりあえずあなたの名前と年をおしえてちょうだい」
「名前はデュラン。年齢は18だ」
めんどくさそうにデュランがこたえる
(これから戦う相手に名前と年齢を聞いてどうする…答える俺もどうかしてるが…)
デュランは苦笑を浮かべた
「私の名前はジュリア。年齢は20歳よ。年下だからといって手加減はしないわ」
ジュリアが言い終わると同時に試合開始の太鼓がならされた
「最初から全力で行かせてもらうわ!!」
ジュリアが手にもった鞭をデュランめがけて振り下ろす。武術の心得があるらしくなかなかの鞭さばきをジュリアは見せた。デュランはそれを無言のまま避け続けていた
「避けてばかりじゃ勝てないわよ!!」
ジュリアは余裕の表情を浮かばせていた
(うざってぇな…一撃で試合を終らせよう)
デュランは腰の短剣を抜き一気にジュリアに近付いた
「な!?私の鞭をくぐり抜けるなんて!?」
驚くジュリアのそばまで接近したデュランは耳元で呟いた
「相手が悪かったな」
そういうとジュリアの首元に短剣の柄をあてジュリアは膝を落とし気絶した。審査員がかけよりジュリアの容態を確かめ試合続行不可能になりデュランは第一試合を勝ち進んだ。デュランは待機室で煙草をすっているとドアがノックされる音が聞こえた
「デュラン…私。ジュリアよ」
「入れ」
そう返事をするとジュリアが入ってきた
「あなたのさっきの戦いぶり凄かったわ」
そうジュリアがいうとさらに話を続けた
「あなたはなんの為にこの大会に出場してるの?」
問掛けられデュランはすこし黙ったのち喋った
「あんたには関係ない。俺を詮索するのはやめろ」
冷たく言い放つとジュリアは寂しそうな表情を浮かべ去り際に言った
「試合がんばってね…」
「ああ…」
返事をするとジュリアは部屋を出ていった

同時刻

別の試合会場ではジェイナスと以前デュランに喧嘩をふっかけた不良の試合がはじまっていた。試合開始の合図がなるとジェイナスは武器のハンマーを手に一気に不良の頭を叩き割った。不良のあたまからは鮮血が溢れだした
頭から溢れだす血をみてジェイナスは狂喜の雄叫びをあげた
「まだ足りんぞ!!こんな血では俺は満足しない!!」
観客からはブーイングが飛び交う。審査員がかけより不良は担架で運ばれたが誰の目からみても手遅れなのはひをみるより明らかだった


試合が終ってからデュランは街の酒場で酒をのんでいた
(今日の試合で早速死者がでたらしいな…)
そう思いつつ新聞を手にとり考えていた
(あいてはジェイナスか…まさかあの罪人が出場するとはな…まったく厄介なことになったな)
ジェイナスはデュランが不老不死の肉体になってから最初に捕えた賞金首だった

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