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【旅】
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【旅】 5

青年はポーチから三年前の新聞を取り出す。そこにはある国のめざましい発展が書かれていた。
その国は元々飢餓で苦しむ人が多かったらしい。しかし隣国の援助のおかげもあり少しずつ飢えをしのげるようになった。
その国は隣国に提案された研究を行なうようになる。断る理由もないし、断る事もできなかったのだろう。

その研究は自己再生を促進させるものだった。

その国の技術は世界の不治の病を次々と完治させていった。
世界はその国の医療技術に関心をよせ、次第その国は豊かになっていった。
元々貧困な者で構成されていたからか特化したハングリー精神で技術を思いのままにした。


しかしその一方でその国は人々に恐れられていった。この急激な医療技術の発展には裏があるのではないかと。

青年はその新聞を捨てると一冊の折り畳まれた雑誌を開く。そこにはこう書かれていた…

“過激な人体実験か!?”
その国の医療技術の発展を人体実験が原因ではないかと書かれている。
この雑誌は二年前のものだ。謎の失踪者が多発している事を人体実験ではないかと批判。
この人体実験について書かれたのはこの雑誌だけで、他社に同様の事を書いた会社はない。なおこの雑誌社は謎の火災でなくなってしまっている。

マスコミもその国についてなんら取り上げなくなり、他の国々はいつからかその国から撤退していった。
丁度その頃その国を支援していた国が内乱で消滅。その国の情報が次第に少なくなっていた。

青年はその雑誌も捨てた…

青年が暫くヴァイクを走らせていると、一人のお爺さんに出会った。

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