PiPi's World 投稿小説

MONSTER HUNTER
その他リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 0
 2
の最後へ

MONSTER HUNTER 2

 ランポス達の様子をうかがうハンターの手はじっとりと汗ばみ、心臓の鼓動は少しずつその速さを増していく。
(今の俺で奴らを倒せるのか?……いや、俺はハンターなんだ。やるしかない!)
 そのとき、1匹のランポスが顔を上げ、ハンターのいるほうを見た。ハンターの真正面の位置だ。
(見つかった!?)
  次の瞬間、ランポスはかん高い鳴き声を上げ、新たな獲物の出現を仲間に知らせる。
  ハンターは腰の片手剣に手を伸ばしながら、岩陰から走り出る。
ランポス達はハンターのほうに向き直ろうとしているが、ハンターの前方左側の1匹の動きがやや鈍い。
(まずはお前だ!)
  狙いを付けた1匹に向かって大きく跳び上がり、左手の片手剣を振り下ろす。そこから斬り上げ、振り下ろし、なぎ払い、右手の盾で殴り付けてからの振り下ろし、さらに右から左への回転斬りを叩き込む。この連続攻撃を受けたランポスは大きく吹き飛び、そのまま倒れて動かなくなった。(よし、残り2匹!)
そう思った途端、右肩口に鋭い痛みが走る。
見ると1匹のランポスが、してやったり、と言いたげな顔で小さく飛び跳ねている。
(この野郎!!)
肩の痛みはなんとか無視し、体を軽快に揺らすランポスに走り寄る。
突進からの斬撃。ランポスはそう判断したのだろう、体を前に倒し迎え撃つ態勢をとった。だが、ハンターはランポスの眼前で体を転がし、ランポスの背後に回った。
短い雑草がハンターの動きに音を立てる。

「……フッ!」

声とも判別できない気合を吐きながら、ハンターの片手剣がランポスの胴体を斬りつける。深く切り込んだせいか、血飛沫がハンターの顔や胴を染めた。
それを気にせず斬り続け、回転斬りまで叩き込む。
運の良いことに、途中から3匹目のランポスが寄って来て、勝手に攻撃を食らってくれた。
(これで残り1匹。けど、この返り血は少し鬱陶しいな。)

SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す