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MONSTER HUNTER
その他リレー小説 - 二次創作

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MONSTER HUNTER 1

後の世の者は、この荒々しくも眩しかった数世紀を振り返り、こう語る。
大地が、空が、そして何よりもそこに住まう人々が、最も生きる力に満ち溢れていた時代であった、と。
世界は、今よりも遥かに単純にできていた。

すなわち『狩るか、狩られるか。』


明日の糧を得るため、己の力量を試すため、またあるいは富と名声を手にするため、人々はこの地に集う。

彼等の一様に熱っぽい、そしていくばくかの憧憬を孕んだ視線の先にあるのは、決して手の届かぬ紺碧の空を自由に駆け巡る、力と生命の象徴…飛竜(ワイバーン)達。
鋼鉄の剣の擦れる音、大砲に篭められた火薬のにおいに包まれながら、彼等、“ハンター”はいつものように命を賭した戦いの場へと赴く………

これは、ある新米のモンスターハンターとその仲間の記録である…
木技が覆い茂げる静かな森…
その中のやや開けた場所に、何やらうごめく影があった。
小型の肉食恐竜のような姿…青い鱗の人間大の大きなトカゲ…この世界ではランポスと呼ばれているモンスターだ。
大抵群れで行動し、自分達よりも大きな獲物を仕留めたりする。そのチームワークにかかれば、例えハンターといえど不覚をとりかねない。
彼等は今さっき仕留めたであろう、獲物を3匹で貪る様に喰らっている。
そして、その風下方向の岩の物影にもうひとつ影がある。
それは人間であった。身に付けている装備品などからハンターだとわかる。
だが、鎧は皆革製でまだハンター稼業を始めたばかりの新米ハンターのようだ。
ランボス
もとい、ランポスとは蒼い鱗、鋭い牙をもち群で狩りをする習性を持つ、小型の肉食モンスターだ。

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