PiPi's World 投稿小説

機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 30
 32
の最後へ

機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 32

「確かにシンの妹は生きている、MSパイロットしてな……」
「やはりシンは……」
「記憶障害かそれとも……連合の強化兵の様な事をされているかだ、シンのプラントでの後見人は……」
「それ私の両親がしている筈です」
メイリンが来て端末を操作すると確かに後見人だ。戦災孤児になったコーディネイターも多くオーブからの移住者の中には未成年者も居たので後見人として面倒を見たいと言う市民も少なからずおりホーク姉妹の両親も申し出たと言う。
「それよりもシンの妹は……強いんですか?」
「……どうだろうね」
アスランは色々と探ろうとしていた。



デュランダル議長の思惑、ユニウスセブン巨大破片落下事件の黒幕……何よりもシンの事である。マユの生存を認めない異常な状態はプラント政府もザフトも把握している、PTSDの一種であるが日常生活や軍の任務上問題はないと言う判断により今の任務になってはいる。しかしあの一件でこの判断にも疑問を持つ者が出てくるだろう……だがインパルスは機体特性上、ザフトレットでも扱える人材が限られるのだ。
「アスラン、ここだったわね……例の機体はガルナハン攻略までミネルバでの運用になります」
「ありがとうございます」
「ZGMFーX56P プロトインパルス?」
ルナマリアはキョトンとした顔になるとタリアが説明する。
「インパルスの分離機構が無いバージョン、分離機構技術が確立する前に機体稼働データを収集する為に製造されたのよ……アーモリーツーにあった機体」
ザフトセカンドステージの原型機の一つであるがプロトセイバー強奪事件以降は管理が徹底されていたのだ。
「パイロットはマーレ・ストロード、前の戦争の際にも地上での戦闘行動を経験しているわ」
端末を見るととっつきにくい表情と分かる、バリバリの反ナチュラルにプラント至上主義でインパルスガンダムのパイロットがシンである事に不満を口にしている。
「確かアーモリーワンの時に重傷を負ったはずですが」
「本人の希望でね治験まで使って復帰したって、余程あのテロリスト少女に銃撃されたのが悔しい訳ね……」
ミネルバのMSデッキ内にあるインパルス専用格納庫を見てタリアは呟く。
「マーレ.ストローグだ、よろしく頼む。ザラ」
「アスラン.ザラだ……今回の作戦は見た目以上にタフになる」
「問題はない」
数時間後、ザフトマハルーム基地にてガルナハン攻略まで臨時戦力としてプロトインパルスとパイロットのマーレが合流。当初はリーカに任せるはずであったのだが本人の熱望で参謀本部も半ば匙を投げた様にして今回の最前線での復帰戦になった。
「作戦概要を見ましたがシンのインパルスに成りすませと……」
「連合はどの程度ガルナハンの地形を把握しているか分からないがあの洞窟を知っている可能性もある……なにより厄介なのが新型MAだ」
ミネルバがオーブを出た直後に連合は新型MAを投入、陽電子リフレクターを装備しMS並の機動力であり普通のMSなら複数同時に渡りあえる。ガルナハンにも別の新型機があり、ダガー系の上半身が装着されている。この機体も陽電子リフレクターを装備し機体前面に展開する事が確認されている。
「……シンに洞窟内を飛行させる気ですか?」
「試してみる?」
立ち合ったタリアはニッコリとした。
「マーレか……」
「シン、例のシュミレーションをマーレがやってみたいようだ……」
「ザラ隊長も数回失敗したのに……」
「前例が無いからな……リジェネレイトは宇宙空間のみしか使用されてなかったし、パイロットの適性に問題があったと聞いているが……」
マーレはシンが下りた後にコアスプレンダーに乗り込む……因みにシュミレーターマシンの上に固定されておりある程度機体の振動を再現出来るのだ。


「……シン、これクリアできるのにどれ位かかった?」
「二日位、ただしこれが本当に使えるかどうかは現地に行ってみないと分からない」
「……連合も把握していると?」
「あの辺りは資源採掘しているから地質の専門が居ても不思議ではない」
マーレの結果はダメであったがシンも当初はコレだ……アスランは半日で通り抜けられたと言う、アストロベルトの方が厄介と言うが……。

SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す