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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED Dα 閃光の少女 30

「フレイもMSパイロットに?」
「−正式ではないさ、ユニウス条約が何処まで守れるか……ラクス嬢も大変な事になったと言うかー」
「ええ、よもや私の影武者を仕立てるとは思ってませんでしたわ、さてジュール隊長にどう伝えましょうか?」
カガリ以上にラクスに怒りが滲み出ているのは、プラントに居ない筈の自分が政府の広報をしていたのだ。バルトフェルトもダコスタに確認しに通信したりした。この分ではディアッカは天井を見ただろう……。
「ーやれやれ、アスランがどんな顔をしているのか……ー」
「ザフトに復帰した事はオーブの大使館も確認したわ、手ごわいわよ、彼」
マリューの言葉に二人も苦笑するしかない。ナタルは経験者だがドミニオンの現状を考えると楽観できない。
「ーで、オーブで発生したマーシャン追撃戦の事だが……ー」
カガリは情報端末を操作する、付箋が幾重にも張ってある。
「よくはない、ミナが色々と情報を収集して確証得た情報になるが、下級氏族二名が殉職……ザフトのオブザーバーの機体も戦闘をしているがザフトのパイロットが操縦していたかは不明、一名は顔に大火傷。そしてマーシャン側のガンダムが一機撃墜して行動不可……ただマーシャンのMAは可変機構持ちMSだー」
「ー……これか、火星圏も侮れないなー」
「後な、そのオブザーバーが知った事だがトンデモナイ事になりかけたな……」
「「ー?ー」」
「マーシャンのガンダム、デルタアストレイには核エンジン搭載機だ……これは使節団団長さえも伏せられていた事実になるが……核エンジンには外部の者が振れると爆発する仕組みだ」
「ーおいおい、機体機密保持にしては物騒過ぎるー」
「しかも今回は認定されなかったが仮に大破した事が認定されたらデルタアストレイの核エンジンが爆発するが、アキダリアとDSSDの補給ステーションにあるコンテナと惑星間航行ユニットも同時にな……更に言えば予定期日まで火星に戻る事が出来なければ……作動する手はずだ」
モーガンも絶句する程の表情にバルトフェルトはため息を付く。仮にバルトフェルトの言う通りマーシャンの使節団が全滅していれば火星圏コロニーとの戦争になる事は必然的だ。
「デュランダル議長に既に耳に入っているだろうな……ミハイルが報告を上げている」
「ーくそっ……火星圏コロニーもここまでするのはー」
「ーNJCのベースマテリアルの鉱脈があるとすればー」
ナタルはふと口にする、様子見を探る序に地球圏との断絶の口実も欲しかったのだろう。聞いていたキラはカガリに云う。
「そのマーシャンと接触出来ないかなぁ……」
「ええ、彼らとは話をしておく必要はありますわ……」
すると警報が鳴り艦橋は緊迫した空気になる。
「ー所属不明機が一機……ザフトのサブフライトユニットを使用、えっ……ザフトの潜水艦浮上!ー」
マユはストライクルージュadvancedのコクピットで待機しており直ぐにライトニングストライカーで出ていた。
「ー光の柱……ガンダムタイプのMS!ー」
「ー姉さん!!ー」
「ーアークエンジェル、私の名はセトナウィンタース……オーストレールコロニーの者ですー」
「カガリ.ユラ.アズハだ……話がしたい」
「ーはい……弟アグニスが少々不手際を……ー」
「マユ」
「ーはい、周囲を警戒ですね……領海ですー」


マーシャン使節団のオブザーバーであるアイザック.マウは目を白黒させバルトフェルトも苦笑するしかない。プラントに居る筈のラクス嬢がアークエンジェルの艦橋に居たのだ、バルトフェルトの正体は知ってはいたが……。
「これってジュール隊長は」
「知っているだろうな、最もアスランが一番驚いているかもしれんな」
「アズハ代表、先日の一件は……」
アグニスは少々憔悴していたがカガリは首を横に振る。
「あのような状況ならマーシャンの社会構成上動くだろう、キラの射撃をよく回避したな」

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