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月野うさぎ、髪を切る
その他リレー小説 - 二次創作

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月野うさぎ、髪を切る 1

主人公・セーラームーンこと月野うさぎはダーク・キングダムを倒し、平和な日々を送っている。
区立十番中学校2年生のうさぎは髪の毛が長く、身長を超える金髪をお団子(シニヨン)付きツインテールという髪型をしている。

「平和っていいなぁ」
うさぎは教室の窓からきれいな青空を見つめている。

「うさぎ〜」
うさぎの親友・大阪なるちゃんが雑誌を手に持ち、クラスメートの女子達を引き連れてうさぎの席にやって来た。

「なるちゃん!どうしたの?」
「これ見てよ〜」
なるちゃんが持っている雑誌のページをうさぎに見せた。
そのページにはヘアデザインコンクールで優勝したカリコ床山の美容院のことが載っていた。
「へぇ〜…」

しばらくして授業が終わり、下校時刻になった。
なるちゃんは用事があるらしく、うさぎと校門で別れて一人で帰っている。
(美容院かぁ…。そういえば小さい頃からずっとこの髪型だっけ…)

うさぎは一人でぼーっと歩いていたら大学生くらいの男性・地場衛とぶつかり、転んでしまった。
「いったぁ…。ご、ごめんなさい!」
「お団子頭?」
「あっ、キザ男!」
「どうしたんだ?美容院の前だぞ」
「えっ」

うさぎはなるちゃんが教えてくれたカリコ床山の美容院の前で衛とぶつかったのだ。
「髪…切るのか?」
「だ、だったらどうしたって言うのよ!」

うさぎが立ち上がったと同時に美容院からカリコ床山が出て来た。
「お客様、ケガはございませんか?」
「あっ、はい!ありがとうございます」

カリコはうさぎに手を差し伸べ、立ち上がった。
「当店をご利用でございますか?」
「え…。あっ、はい…」
「では、中に入りましょうか」
うさぎとカリコは美容院に入った。

(かわいくしてもらえよ)
衛はその場を去った。
うさぎは不思議そうに美容院の中を見回した。
「わぁ…」

うさぎはヘアカットをしてもらったり、パーマをかけられている女性客達を見た。

(女性の店員さんが多いなぁ…)

「いらっしゃいませ」
レジカウンターにいた女性店員はうさぎに声をかけた。

「ど、どうも…」
「カバンをお預かりします」
「は、はい」
うさぎはカバンをレジカウンターにいた女性店員に渡した。

「どうぞ、こちらへ」
「は、はい…」
カリコはうさぎをスタイリングチェアへ案内した。

「どうぞ、お座りください」
「はい」
うさぎはスタイリングチェアに座り、自分の髪型をじっと見つめている。
「申し遅れました。店長のカリコ床山でございます。当店は初めてでございますか?」
「はい…。ヘアカットも初めてです」
「左様でございますか。こちらにヘアカタログがございますのでこちらをご覧ください」
「はい…」
うさぎはヘアカタログを受け取り、色々な髪型の写真を見ている。

(ミディアム、ショート、セミロング、ロング、ベリーショート…。なるちゃんはミディアムくらいかなぁ…)

その頃、レジカウンターには女性店員とうさぎと同い年くらいの女性客・セーラーヴィーナスこと愛野美奈子の応対をしていた。
「またよろしくお願いします」
美奈子は美容院で購入したシャンプーとトリートメントを持って店を出た。
(さっき、椅子に座っていたお団子頭の女の子…。どこかで見たことがあるような気がする…)

美奈子と入れ替わりで、同い年くらいの女の子・セーラーマーズこと火野レイが店に入っていった。
「え…?(あの黒髪の女の子もどこかでどこかで見たことがあるような気がする…)」

その頃、うさぎは会員証を作るための用紙に個人情報を記入していた。
「はい、書きました」

うさぎはカリコに用紙を渡した。
「ありがとうございます。月野うさぎ様でございますね?」
「はい、そうです」

別の女性店員Aがレイと一緒にうさぎの隣のスタイリングチェアに向かって来た。
「どうぞ」
「ありがとうございます」

レイはスタイリングチェアに座った。
「火野様、本日はどのようになさいますか?」
「はい。これからデートなので、毛先を整えてください」
「かしこまりました。ではシャンプー台にどうぞ」
「はい」

レイと女性店員はシャンプー台に移動した。

(あの子…。ここの常連さんなのかな…)

「月野様?」
「あっ、えっと毛先を…」

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