PiPi's World 投稿小説

舞-乙HiME/マリア 竜王戦争編
その他リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 2
 4
の最後へ

舞-乙HiME/マリア 竜王戦争編 4

そして今年もまた例年と同じく五十人の少女たちが、夢に向かい一歩一歩ガルデローベ学園へ入るための大階段を上ってくる。
「初々しいわね〜私たちも去年はあんな感じだったのかな?」
「フフフ・・・そうだな・・・入学式か・・・つい一年前の事なのにもう何十年も前のように思えるよ・・・」
マリア・グレイスバートとエリスティア・ホーは例年より一足早く、一年生である赤いコーラルの制服から、二年生の証であるダークグレイのパールの制服を身に纏っていた。




「・・・以上のように現在国際情勢は、一触即発の状況を呈しています・・・だからこそ我々オトメは、一刻も早い平和の確立の為に努力し、同時に万一の事態に備えなければ成らないのです・・・新入生の皆さんには、オトメ候補生としての責務と誇りを自覚し、誠心誠意努力して下さる事を期待します・・・第246期パールナンバー1代表マリア・グレイスバート」
パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!
ガルデローベ学院の入学式。マリアはパールクラスの代表として新入生の前に立ち、壇上から新しく自分の後輩に成る少女たちを見下ろしていた。
(フウ・・・終わりましたね・・・去年もコーラルの代表として壇上に上がりましたが、やはり人前で話すのは苦手です・・・もっとも私は、トリアスのナンバー1なのですから早く慣れてしまわなくては・・・)
マリアはふと卒業して行ったモニカ・ユーレンの事を思い出した。
(モニカお姉さまも、最初はやはり緊張してらしたのかしら・・・)
『続きまして新入生代表。コーラルナンバー1ルナ・セイヤーズ』
パールクラス代表による祝辞が終わり、新入生代表による誓いの言葉が行われる。
(フフフ・・・懐かしいですわね・・・)
しかし・・・
『続きまして新入生代表。コーラルナンバー1ルナ・セイヤーズ』
同じ放送が繰り返されたにも関わらず。肝心の新入生の代表は現れない。

ザワザワザワ

不審に思った生徒たちの間から、声が上がりだした。

(?・・如何したのかしら・・・)
マリアもまた不審に思いながらも、トリアスとして生徒を鎮めなければと思い立ち上がったその時。

バン!!

突如として講堂の扉が開き、一人の少女が飛び込んで来る。
「すいません!!遅刻しました!!」
その余りの大声に生徒たちは一斉に振り返る。
「コーラルナンバー1!!ルナ・セイヤーズです!!皆さん今日からよろしくお願いします!!ブイ!!」
そう言って少女は指をピースにして突き出す。

「「「「「「「ブイ?」」」」」」」

その姿をガルデローベの生徒と職員は、半ば呆れた思いで見ていた。当然それはマリアも同じだった。
(何なのかしらあの子・・・)
これがマリア・グレイスバートとルナ・セイヤーズの出会いだった。


,
の最初へ
 2
 4
の最後へ

SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す