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舞-乙HiME/マリア 竜王戦争編
その他リレー小説 - 二次創作

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舞-乙HiME/マリア 竜王戦争編 1

舞-乙HiMEの時代から半世紀も前。今では歴史の1ページと成った悲しき戦いがあった。
後に竜王戦争と呼ばれる事に成る戦争である。
「「「「マテリアライズ!!」」」」
ガルデローベ学園の一角。さながら古代ローマ帝国のコロッセオのような闘技場で、4人の少女達が戦いを繰り広げていた。
「中々やりますわねマリア!!」
「ありがとうございますモニカお姉さま!!卒業舞踏で恥を掻かせる事に成りますが、今日こそご指導して戴いたご恩を、我が勝利で返させていただきます!!」
二人は互いの杖を武器にまるで踊るような戦いを繰り広げる。

「やれやれ・・・モニカもマリアも真面目ね〜」
「あら?ユリアお姉さま、わたしと戦っている時に、余所見をするなんて随分よゆうですね」
対してもう一組の少女達は、実力に差が有るのか、赤い色の服を着ている少女は、灰色の服の少女に防戦一方のようだ。
「まあね・・・じゃあそろそろ終わらせるか・・・」
灰色の服の少女がそう言った瞬間、赤い服の少女の杖が飛ぶ。
「きゃあああああ!!」
『エリスティア・ホー失格』
場内アナウンスが赤い服の少女の敗北を告げる。
「エリス!!」
「マリア!!戦いの最中気を逸らすなと教えたでしょう!!」
モニカと呼ばれた少女は、自らの後輩にそう叱責すると、攻撃を一層早く鋭くする。
「く!!・・・」
「悪いね!!マリアくん・・・わたしもお忘れなく!!」
自分の標的を仕留めたユリアもまた攻撃に加わる。
パートナーを失い一人きりに成りながらも、マリアはしばしの間二人の攻撃を凌いでいくが、遂にモニカの一撃に屈する。

『マリア・グレイスバート失格!!勝者パール組モニカ・ユーレン、ユリア・クローデル!!』
「「「「「「「をおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」
試合の勝者が発表されると、客席から歓声が上がり、勝者の勝利と、敗者の健闘を称える。


かつて人類は自らが生み出した、科学という名の力によって、大いなる繁栄の時を迎えていた。
人類はその力を持って、大地を越え、海を越え、遂には青き天空さえも踏み越えて、星々の世界たる宇宙への進出さえも果たした。
光の速さを誤魔化す術を発見し、科学によって自らの創造主たる神にさえ匹敵する力を得た人類は、宇宙の各地に、第二第三の故郷たる、地球の映身を創り出した。人々は自らが創り出した人工の大地に住み子を産み育てるように成った。
そんな宇宙移民時代に人類が発見した居住可能惑星のひとつ惑星エアル。母なる地球から数万光年離れたこの地で物語は始まる。

この時代、人類の母なる星である地球は、人類自身の過ちによって、すでに滅びており、その影響で惑星エアル全土で巻き起こった最終戦争・・・十二王戦争によって、人類は地球時代の科学力の殆どを失い同時に星々の間を駆け巡る力もまた失った。
惑星エアルで初めて行われた本格的な戦争である十二王戦争は、地球時代の超科学をぶつけ合う総力戦となり、その結果惑星固有の原生林と、人類の手によるテラフォーミングによって、緑豊かな星であった惑星エアルの大地は、一面砂漠の荒野と化した。
この戦争の影響により、惑星エアルへと入植していた人類は、現在では惑星エアルの一角に数千万の人口を数える程となってしまっていた。

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