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舞-乙HiME/マリア 竜王戦争編
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舞-乙HiME/マリア 竜王戦争編 3

もちろん各国首脳やガルデローベも、必死で状況の打開を目指しているが、交渉するにも力が無ければ、舐められ交渉すら出来ない。
各国はガルデローベに対し、卒業の繰り上げを要請し、ガルデローベも各国の要請を跳ねつける事は出来ず。結果的に今年の卒業式は通常より三か月も早く繰り上げられる事に成った。

「モニカお姉さまは、カルデアの新しい皇帝陛下であらせられる。アルゴス十二世陛下のマイスターオトメにご就任なされるとのこと、モニカお姉さまなら立派なオトメにお成りになられますわ!!」
後輩の心からの言葉に、モニカは内心の不安を押し殺し、微笑む。
「ありがとうマリア、あなたもお元気で・・・頑張って勉強して立派なオトメに成って下さい」
「ハイ!モニカお姉さま!!」
そう言うとモニカは、最後にマリアを軽く抱擁した後、親友であるユリア・クローデルと共に、学園を去って行った。

「行っちゃたねマリアちゃん・・・」
モニカが去った後もしばらくその場に佇んでいたマリアを見て、同じコーラルオトメの学生のエリスティア・ホーが歩み寄り、彼女に寂しそうに語りかける。
「ああ・・・だが、何時までも嘆いている訳にいくまい・・・来月には新入生たちが入学してくる、そしたら今度は、私たちが、その子たちのお姉さまなんだ・・・まして私たちは、新しいトリアスなんだから、責任は重大だ・・・モニカお姉さまややユリアお姉さまに恥ずかしくないよう努力せねばな・・・」
「そうだねマリアちゃん」
二人は連れ立って校舎の中へと入って行った。




惑星エアルに存在する諸国の一つヴィントブルーム王国王都の一角にオトメを養成するための唯一の学園である。ガルデローベ学園は、存在する。
ガルデローベ学園は形式上ビューネ自治区という独立国家であり、同時にこのガルデローベ学園こそが、惑星エアルの心臓部と言っても過言ではない。
何故ならかつて人類自らが生み出し、その余りの強さから暴走を招き、結果人類が失った旧時代の科学技術ロストテクノロジーを研究管理し、門外不出の知識として守っているのが、このガルデローベ学園だからだ。

中でも、この学園で養成されている。
マイスターオトメと呼ばれる女戦士たちは、惑星エアルに住む多くの女性たちにとって、憧れの存在だ。
各国の王侯貴族に仕え、平時にはアドバイザーとして各国の政治に関与し、ひとたび事あらば自らの主のため、美しいローブを身に纏い、軍勢を率いて戦場を舞う、この美しくも勇ましい戦乙女に憧れ、毎年多くの少女たちが、ガルデローベ学園への狭き門へと挑む。
だが、その多くが夢敗れ学園に足を踏み入れる事さえ出来ない。
ガルデローベ学園への入学を許されるのは、毎年僅か五十名のみ。
その内の半数が、進級できず一年で学園を去り、最終的に一人前のマイスターオトメに成る事が出来るのは、一学年で数人ほどだと言われている。

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