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舞-乙HiME/マリア 竜王戦争編
その他リレー小説 - 二次創作

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舞-乙HiME/マリア 竜王戦争編 2

惑星エアルの全人類を滅ぼすかとさえ思われた十二王戦争は、最終的に後に真祖と呼ばれる始まりのオトメ、フミ・ヒメノの活躍によって、戦いに終止符が打たれた。
そして十二王戦争の結果、現在惑星エアルに存在する諸国の基となる十二の王国が生まれ(十二王戦争の名前の由来)オトメを中核とするオトメ体制が敷かれたのだった。

フミ・ヒメノは、自らのマスターであり、後のヴィントブルーム王国初代国王である、ディオ・ブラン・ド・ヴィントブルームと共に、戦いに終止符を打った。
その後彼女は、地球時代の科学技術を独占し、二度と十二王戦争のような悲劇を起こさぬよう、科学の力を封じ込め、同時に自らを中核とするオトメ・システムを開発した。
戦士で在るだけでは無く、優秀な政治家でも有った彼女は、かつての仲間達や、新たに創られたオトメを養成するための学校である、ガルデローベの卒業生たちを、同盟諸国に送り込む事で、代理戦争システムである現在のオトメ体制を作り上げた。

オトメの力は、地球時代の科学力の殆どを失った惑星エアルでは、圧倒的な武力であり、オトメ一人の力は、通常装備の軍の一個師団をも凌駕すると言われている。
そのため各国の軍事力の大半を一人のオトメが担う事に成り、そのことがオトメ体制という歪な体制を作り上げた。
そして十二王戦争から二百五十年程が経過したこの時代。
幾つかの戦争や小規模な紛争を経験しつつも、存続を続けてきたオトメ体制による仮初の平和は、二世紀と半という長い月日の中で、徐々に制度疲労を起こし。
同時に長い時の流れによって、十二王戦争の記憶は風化し、人々の中から戦争と破滅への恐怖を拭い去っていった。

「卒業おめでとうございますモニカお姉さま」
「ありがとうマリア」
後輩であるマリアから卒業祝いの花束を渡されたモニカは、後輩の祝福に嬉しそうに微笑んだ。
「でも残念だわ・・・ほんとならもう少しの間あなたと一緒に過ごせましたのに・・・」
モニカはそう言うと悲しそうに顔を曇らせる。
「仕方ありませんわお姉さま・・・国際関係が悪化してる現状では、各国供に一人でも多くの戦力が欲しいのでしょう」

近年惑星エアルに存在する各国の関係は、一触即発と言うほどに悪化している。
今までも小さな小競り合いは起きていたが、現在惑星エアルの各国は、エアリーズ王国(後のエアリーズ共和国・当時は王政)を中心とする連合派とカルデア帝国を中心とする同盟派に分かれており、下手をするとこれらの同盟が、そのまま惑星エアル全土を巻き込む世界大戦に発展しかねない状況だ。

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