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機動戦士ガンダムSEED DESTINY ANOTHER
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED DESTINY ANOTHER 8

「もう少し話していいかな?」
「ああ・・・」
「俺さ・・・」
その後も俺は何故か自分の事を。
家族の事を。
学校の授業や、友人たち。
休日のショッピングやゲーム。
先日見たテレビのドラマの事など、とてもくだらない話を、雨が止み夜が明けるまで、延々と話し続けた。
そしてレイは、俺のそんなくだらない話を、嫌な顔一つせず、何時もの無表情で一晩中聞き続けてくれた。
次の日の正午近くに俺とレイは救助され、治療を受けた後鬼教官たちのお説教をタップリと受けた。
因みに俺は打撲や切り傷など比較的軽症で済んだが、レイは足首の骨にヒビが入っており、俺より遥かに重症だったそうだ。
なのに全くそんな素振りを見せないのだから、レイの無表情と頑固さは筋金入りだ。



その後俺はレイに何かと話しかけるように成り、レイも徐々に俺やクラスメイトとも打ち解けるように成っていった。
当初は何を考えているか分からないと、倦厭されていたレイだったが、単に無表情な奴なんだと分かってしまえば、頭も良くリーダーシップも有る為、クラスの中心に成るのはスグだった。
俺たちの学生生活には、他にも色々と面白い事件や騒動が有るのだが、それはまた別の機会に話す事にしよう。
こうして俺とレイは(俺の一方的な思い込みかも知れないが)この遭難を切っ掛けに友人に成り。
学校を卒業した後も、ミネルバのモビルスーツパイロットとして、共にあの戦場を駆け巡った。
アイツにとっての俺はどの様な存在だったのかは、今となっては分からない。
だが、俺にとってアイツは今でも、尊敬すべき友人であり、安心して背中を預けられた戦友であり、そして親友なんだ・・・

第一章『レイ』完



「シン!!ご両親と妹さんには何て報告したの?」
「別に・・・ただ結婚しますって・・・ルナは何て言ったんだ?」
「フフフ・・・シンは相変わらずですが、これからは私が上手く手綱を握って行くのでご安心下さいって!!」
「オイオイ・・・」
俺とルナは今オーブの海岸に作られた共同墓地に来ている。
彼女と結婚する事を両親に報告する為だ。
そう・・・この墓地には俺の家族が眠っているのだ。
「やっぱり懐かしい?」
「ああ・・・」
「そう・・・残念よね・・・明日には帰らないといけないなんて・・・」
「仕方ないよ・・・それとも結婚式を延期するかい?」
「それはイヤ!!」
ルナはそう言って可愛らしく頬を膨らませる。
普段はザフトでも精鋭と唄われるホーク隊の鬼姫と呼ばれている彼女のそんな顔を見たら、何時も怒鳴られている新兵たちは、腰を抜かすかもしれない。
彼女にとってあの時の戦争は色々とある。

「で、ザラ隊長には招待状を出したの」

「元だろ」

アスラン.ザラ、パトリック.ザラ元議長の遺児でザフト軍クルーゼ隊に所属……地球連合軍が開発した試作MS“ガンダム”を強奪した一人でこの四機がザフトXナンバーへと発展する。最もこの機体はシンの祖国であるオーブにあるモルゲンレーテ社が開発しており、強奪した時にはほぼ完成していた。強奪に失敗したのがGAT−X105 ストライク……その機体は後に“ヤキンドゥーエの悪夢”と呼ばれたキラ.ヤマトの手に委ねられた。

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