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機動戦士ガンダムSEED DESTINY ANOTHER
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED DESTINY ANOTHER 13

メイリンは、そう言って無邪気に笑う。
「だろ?だろ?なあシン!!メイリンもこう言ってるじゃないか!!俺がマネイジメントするから、やってみようぜ!!」
ヨウランは、もう殆ど身を乗り出さんバカリだ。
もっとも、ある意味仕方ない事かもしれない。
何しろ俺たちは、日々を軍艦の中で過ごす為、娯楽という物が殆ど無い。
前の戦争でばら撒かれたニュートロンジャワ―の影響で、ケーブル式以外の通信装置は、軒並み役に立たない為、以前のようにテレビやインターネットで時間を潰す事も出来ない。
持って来た本やDVDも、お互いに貸し合ったりしても、数ヵ月もすれば、いい加減底を尽く。
娯楽に餓えたミネルバのクルーにとって、俺とアスランの試合と言うのは、願ってもいないお祭りなのだ。
「まあ・・・アスランがやるって言ったらな・・・」
ヨウランの勢いに押された俺は、遂に押し切られてしまった。
「よし!!約束だぞ!!ヴィーノ!!俺がアスランに交渉してる間に宣伝頼む!!」
「オーケー」
それだけを言うと、ヨウランは食器の片付けもせずに。待機中のアスランに交渉する為食堂を後にした。



(何でこんな事に成ったんだろう・・・)
ミネルバのクルー達も、やはり戦争というプレッシャーにフラストレーションが溜まっていたのだろう。
俺とアスランの試合の件は、瞬く間に艦内に広がり、気が付くとちょっとしたお祭り騒ぎに成っていた。
「さあさあ皆〜注も〜く!!我がミネルバのエースパイロット!!シン・アスカとアスラン・ザラの対決だ!!現在の倍率は、アスランが勝ったら1,5倍の払い戻し!!シンが勝ったら3倍の払い戻しだ!!さあ賭けに参加する人は、今すぐ俺の下に来て、賭ける金額と名前を言ってくれ!!」
「良し!!俺はシンに一万!!」
「あたしはアスランに二万賭けるわ!!」
「ありがとう、ありがとう!!さあ、さあ、もうすぐ締め切るよ!!賭けに参加する方は、お早めに!!」



「やれやれ・・・」
俺はそんなクルーたちのやり取りを。シュミレーターの中で、半ば以上呆れながら聞いていた。
「まあいいさ・・・考えてみれば丁度いいぜ!あのスカした野郎に俺の実力を思い知らせてやる!!」
「システム起動します」
オペレーターの淡々とした、でも少し嬉々とした声と共に外野の声が遮断され、リアルな風景がモニターに映る。
「システムオールグリーン、両者模擬戦闘を始めて下さい」

俺はその声を合図にシュミレーターから、愛機であるインパルスのデータを選びだす。
インパルスは、その時の任務・戦況に合わせて換装式バックパック『シルエット』を選択する事で、高機動戦仕様であるフォース、接近戦仕様であるソード、砲撃戦仕様であるブラストの3種類のモードを使い分ける事が出来る。
俺は今回三つのシルエットの中から、中近距離戦闘を想定したスタンダードタイプである、フォースインパルスモードを選択した。


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