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機動戦士ガンダムSEED DESTINY ANOTHER
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED DESTINY ANOTHER 11

だから俺は彼がザフトに復隊し、フェイス(プラント国防委員会直属の指揮下に置かれる特務隊で、ザフトのトップエリート。国防委員会及び評議会議長に戦績・人格ともに優れていると認められた者が任命される)としてミネルバに配属された後も、始めの内は彼を認めようとはしなかった。
特にインド洋で地球軍に基地の建設のため強制労働をさせられていた人々を助けたにも関わらず。
それを咎められた俺は、アスランへの不満と反発を強くしていた。(機動戦士ガンダムSEED DESTINY16話「インド洋の死闘」)



「クソ!!なんだってんだ!!俺は地球軍の奴等に捕えられ強制労働させられてた人たちを助けたんだぜ!!褒められこそすれ殴られる謂れなんてねえ!!」
俺はミネルバの食堂で、軍学校時代からの悪友で今はミネルバのメカニックをしているヨウランやヴィーノと、同じくミネルバのモビルシーツ・パイロットであるレイの四人で食事を取りながら、昨日作戦中アスランに咎められた兼を愚痴っていた。
「まあそうだよな〜どっちかって言うと良い事だよな」
「そうそう・・・大体地球軍も、同じナチュラルに強制労働させるなんて悪ドイよな。アスランも地球軍の奴等を倒したんだから良くやったって褒めてくれたって良いのにな」
ヨウランとヴィーノは俺の意見に口々に賛意を示す。
「だが、アスランの意見も一理有る・・・我々軍人は飽くまで上層部の決定に従い戦略に沿って戦うのが仕事だ。上官の決定ならば、例え人道上悪とされる行為でも、行うのが軍人の務めだ・・・それに幸い死者は出なかったが、住民のリンチで地球軍の軍人が負傷している。これも下手をすると捕虜虐待に成りかねんぞ・・・」
レイはそれだけ言うと、再び食事を再開する。
「はあ?そんなの地球軍の奴等が、あの人たちを散々虐待していた当然の報いじゃないか!!」
「そうそう大体俺たちが命令してやらせた訳じゃ無いし〜」
「ちゃんと地球軍の奴等も治療してやってるじゃん!!捕虜虐待って訳分かんねえ〜」
レイがそこまで言うには心当たりがある、アーモリーワンにて連合の特殊部隊によるガンダム強奪事件が起きる少し前にあるフリーフォトジャーナリストの取材を受けた事がある、その人は変わっているのがMSを操縦して戦場を歩く……“野次馬ジェス”と呼ばれている男だ。彼のMSを見た時には驚いたガンダムフェイスを持つ機体、アストレイアウトフレーム。実際密着取材を受けたからこの様な戦場に出現しても不思議ではない……何よりも彼はどの陣営にも肩入れする事もなく自分が見た真実を世界に配信する、ジャーナリストの鏡みたいな人だ。

「マスコミ報道で世界で動く……この戦争も情報戦だ」

ザフトが地球連合軍の兵士らを保護したのも後で裁判にかける際に大事な証人だからだ。

「最もシンが命令無視して乗り込んだお陰で好意的に報道されている……」

レイは涼しげな顔して言う。

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