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機動戦士ガンダムSEED DESTINY ANOTHER
その他リレー小説 - 二次創作

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機動戦士ガンダムSEED DESTINY ANOTHER 12

俺はレイの言葉に自分の行いが認められたと思い嬉しくなる。だが続く言葉に天狗に成っていた俺の鼻は見事に折られてしまう。

「だが、飽くまでも結果的にそうなっただけだ・・・命令違反は軍では本来絶対に許されない。それを忘れるなよシン」

「分かってるよそんな事くらい」

自分が何度も独断専行や命令違反を犯してしまっているのは自覚していたし、その度にレイが俺を庇ってくれているのは知っていた為。この手の話は旗色が悪い。
俺は少し強引に話題を変える事にした。
「それにしてもアスランさんって本当に強いの?」
俺は半ば八つ当たり気味に、アスランのモビルスーツパイロットとしての実力に疑問を提示する。
「ユニウス・セブンやこの間の戦闘での動きは見事だった。多少ブランクがあるが彼は十分エース級だよ」
レイは何時ものように冷静にアスランの実力を判定する。レイは人の実力を評価する時。絶対に私情を挟まず客観的に判断する為彼の評価は確かだ。
「じゃあさ!じゃあさ!アスランとシンってどっちが強いの?」
「あ!それ俺も興味ある!!・・・アスランって前の戦争では伝説級のスーパーエースだったって聞くけど。二年ぐらいブランクあるじゃん!!それにシンはオーブ沖の戦闘ではマジ凄かったからな・・・下手したらアスランより上じゃね?」

ヨウランとヴィーノはそうレイに尋ねる。

「そうだな・・・シンの腕は今グングン伸びているからな・・・残念だが俺にも分からん・・・だが、良い勝負に成ると思うぞ」
そう言ってレイは肩を竦める。

「・・・そうだ!!じゃあ一度シュミレーターを使って、シンとアスランにどっちが強いか勝負してもらおうぜ!!」
ヨウランは、如何にも良い事を思い付いたとでもいうように、満面の笑みでそう提案する。
「はあ?」
当然当事者である俺にしてみれば、何を言ってるんだコイツといった気分だ。
「へえ、そりゃいい!!・・・なあシン!!やってみろよ!!」
悪乗りしたヴィーノもそう言って囃し立てる。
「いやいやいや、無理だって」
いくら面識はあれど、堅物で有名なあのアスラン隊長が受けてくれる訳がないし、なにより今回の後処理でてんてこまいになってる筈なのだ
忙しい彼に訓練の相手なんて、頼み辛い。
思わず苦笑いをしていると、後ろから赤服がひょいと割り込んできた。
「何々?今アスラン様ってきこえたんだけど」
「様は付けてねーよ、メイリン」
ヴィーノにツっこまれ、俺達の隣に座ったメイリン・ホーク・・・・ルナマリアの妹は気にする風もなく、話の詳細を問うた。
「で、何の話?」
「隊長とシン、どっちが強いかって話」
「なにそれ面白そう!」

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