三者三様の顔をする女子高生達。それでもその顔は不満そうな顔で、なにより誰も謝らないどころか最後に捨て台詞をはくような顔して「ふんっ」てのは少しむかついたがな
「でも橘先生悪いのは…」「…それでも先に手を出したら流石に俺でも君達を庇いきれないぞ、全く。」　
《Sideネギ》
ス、スゴイや孝介、あっという間にまとめちゃた。
高等部の人達やアスナさんをまとめたのは臨時教員の孝介だった。僕も最初は橘先生って呼んでたんだけど…硬いのは苦手だから名前で良いって言っていたから名前で呼んでます。
「あ、あの…孝介…ありがとう。」
「まあ、たまにはこういこともあるさ、でもめげずにしっかりな。」
そういいながら孝介は僕の頭を撫でた後、職員室に戻っていた。
やっぱりすごいな孝介は僕と同じで教師になってまだ間もないのに、僕も負けずにがんばらないと…
《Side孝介》
昼休みが終れば次は体育、今日は屋上でバレーなのだが、俺の中ではやな予感がしていた。
・・・・・・・・・・・・「（…予感的中）。」
麻帆良学園本校屋上
そこには先客がいた。……やな先客が…
「あらまた会ったわねあんた達、偶然ね。」
そこにいたのは、なぜか「偶然」を強調して言っている高等部２ーＤ、早い話が神楽坂達と喧嘩をしていたあいつらだった。どうやら彼女達は自習のレクリエーションでバレーをやりにきたようだが明らかにこちらに合わせた動きにしか見えない。しかし何故ネギ坊主が捕まっている？
…普通なら先客である彼女達に譲るべきなのだが、あちらは自習、こちらは授業できている上に此処は本校だから、優先的にこちらになる…のだが、あいつらがそう簡単に引き下がる奴らではない事は十分承知している。………そういえば、確か俺達が来てる理由は、「体育担当の教師が急に来れなくなった。」だよな。……裏が在りそうな予感がするな。学園長に調べてもらうか。
・・・・・・・・・・・・パタンッ
まさに俺が学園長に用件を伝え、携帯を閉じた次の瞬間、
「ハクシュン！！」
ネギのくしゃみと同時に強烈な突風が吹いた。
もっともこの突風はネギの『風花・武装解除（フランス・エクサルマティオー）』の暴発によって発生した風なのだが。
まあ不幸中の幸いで険悪ムードの中は和らいだが。