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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜
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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜 9

「…これで許して」
首を傾け、かわいげに言ってみた。
「ふざけるな!俺はな、ずっとモンスター達が寄って来ないように聖水を撒き続けて、魔王風にローブも着て、口調も…」
ゴゴゴ…
城がまた揺れた。
「おおっ!悪かった、だからもう止めてくれ」
「違う、俺は何もしてないぞ」
「えっ!?お前がやったんじゃないのか?」
「そんな仕掛けしてねえよ、俺は役目を果たしたから帰ろうと、そしたらお前達がいて…」

「…まさか、本当に魔王が?」
「いや、そんなはずはない。魔王は俺達のことなんて知らないハズ…」
ゴゴゴ…
「とにかくここから逃げよう、死んだら金どころじゃないだろ?」
「…はぁ、ここから出るまでに報酬の事、考えておいてくれよ?」
「はぁ…分かった、何とかするよ」
偽りの魔王は頷くと、ローブの袖から鈴をとり出し頭の上で鳴らす。
ガオォォォ…
「待たせたな、キーファ」
どこからともなく一匹の巨大なキラーパンサーが走ってきた。
「相変わらず早いなゲレゲレ、ピエールお前も早く乗れ!!崩れるぞ」
キーファは魔王のローブを脱ぎ捨てると、キラーパンサーに乗り、その上から手を伸ばしてピエールを引っ張り上げた。
「しっかりつかまってな、スラリンとは訳が違うぜ」
ゲレゲレは城内を疾風の如く走り抜る。途中スラリンとメリーナを見つけると、二人をくわえ背中に投げ乗せ、そのまま城の出口に向かい走り続けた。
出口付近には邪気を放ったモンスターがいた。
「チッ、聖水の効き目が無くなったか」

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