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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜
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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜 1

100年前、世界を席巻しようとした魔王は勇者とその仲間達に倒され世界に平和が訪れた。それにより、モンスター達も魔王の邪気から解放され平和な時を過ごしていた。しかし、死んだはずの魔王が再び蘇り、モンスター達を悪に目覚めさせ世界征服を企てた。そんな中、魔王に立ち向かおうとする一匹のモンスターがいた。それはスライムナイトのピエールであった。ピエールは勇者に憧れ日々修業を積み、魔神斬りや隼斬りなど戦士の剣技をマスターしていた。その鍛練のせいか、魔王の邪気にも屈しない精神力をも身につけていた。
「はっ!やあっ!」
その日、ピエールはプラチナソード、シルバーメイル、鉄の盾、鉄仮面を装備して山間部で修業をしていた。すると突然女性の悲鳴が聞こえてきた。
「な、なんだ?」
ピエールが悲鳴に近付くとダークホーンに襲われそうになっている10代前半の女の子を発見した。
「何やってんだよ」
呆れたようにピエールは言う。その声に反応したダークホーンはピエールに襲い掛かってきた。
「うおっと」
ピエールは寸前で攻撃をかわした。
「どうしたん…!!」
ピエールは気付いた。ダークホーンの目が殺気だっていた。
更にダークホーンの全身から悪の気を発してることを感じた。
「(これは一体…まさか!)」
再びダークホーンがピエールに襲い掛かる。ピエールはそれをかわし剣を構えた。
「…しょうがない」
ピエールは素早く動きダークホーン目掛けて剣を振り下ろした。
「ぎゃああっ!」
断末魔をあげてダークホーンは死に絶えた。
「あ、ありがとうございました」
会釈をする女の子。
「いえいえ」
「…あなたは大丈夫なんですか?」
「えっ?何が?」
「魔王が復活してモンスター達は魔王の手下になったと聞いていたのに…」

「(やはり魔王が…しかもモンスターを手下にするなんて)」
ピエールの怒りが込み上げてきた。
「あの…」
「えっ?ああ、でもそれだったら女の子一人で出歩くのは危ないだろ?」
「だからって城に篭ってても楽しくないもん」
「城?」
「あっ、私メリーナ、サンライト城の王女なの」
「王女?」
「ま、一応ね」

「ここに長居したらまたモンスターがやってくる。城まで送ってあげるよ」
「へぇ、優しいのね」
「勘違いするな、助けた人間が殺されたんじゃ助けた意味がないからな」

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