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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜
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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜 43

「喰らいやがれ!俺がゴレムスを倒すために編み出した技を!トルネードエッジ!」
ブレッドがバトラーの脳天に狙いを定め、剣を高速回転させる。
鋭い高速回転の刃が向かい来る触手を次々と断ちバトラーを襲う。
「おお!ぐおおっ!」
ブレッドの剣がバトラーの頭に深く突き刺さり、そこから血が噴き出す。
ローズバトラーの体が崩れていく、崩れた破片は赤い光となって空へと舞い、消えていた。
「ふはははは、まさかモンスターの反乱にあって我が消えるとはな…、スライムナイトよ、やるなら魔王まで食らい尽くせ!」
「無論そのつもりだ」
「ふっ、そんな力では仲間を守れまい、我の力お前に授けよう」
ローズバトラーは自分の体が光に包まれる中、ピエールに一つの種を投げ渡した。
「我は魔王が嫌いだ、いつかその座から引きずり下ろすつもりだったが、それも叶わぬ、魔王を倒せ!我の望みはそれだけだ…」
ローズバトラーが完全に消えたあと、ピエールは小さな声で呟いた。
「お前の為じゃないぞ…」
「ピエール殿!あれを」
ジョーが指差す方にピエールたちは首を向けた。そこにはモンスターたちに突っ込むフェイル軍の姿があった。
兵士たちがモンスターを倒していく中、兵士たちから離れ、白馬の男が一人だけピエールたちに向かってきた。
「はじめまして、勇者諸君、私はこの国をおさめるケリィ王子だ」
にこやかな国王は、ピエールたちを衛生兵に手当てさせると、城の中へ案内した。
「よくぞ、ローズバトラーを倒してくれた、おかげで植物モンスターたちも一掃できた、礼をいう…、して褒美は何がお望みかな?」
「いえいえ、褒美など─」
「オーブを、望みます」
ピエールが褒美を拒もうとすると、ブレッドが大声でオーブを要求した。
「ほぉ、オーブとな?」
「我々は魔王を倒すために旅をしています、魔王を倒すには大陸にある国々のオーブが必要なのです」
「…よかろう、サンライト王の手紙は読ませてもらった、そなたらは信用に値しよう」
国王が手を叩くと、大臣が緑に光るオーブを布に包んで持ってきた。
「ピエール殿受け取ってくれ、この国に伝わる宝だ、魔王討伐に役立ててくれ」
国王はそういうとブレッドにそれを渡そうとした。
「王様、ピエール殿はこちらです」

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