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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜
その他リレー小説 - 二次創作

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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜 42

「ぬぬっ!」
「おお!ピエール殿、いつの間にそんな技を」
「炎の種の効果は本物だな。剣にメラを込めたら火炎斬りが使えるなんて」
「…ふんっ!」
バトラーが気合いを入れると切断された触手が再生する。
再生した部分にはベトベトした液体がついて、光沢を放っていた。それを見たジョーはにやついた。
「これは…、使えるな」
ジョーがブレッドの耳元で何かささやくと、二人そろって走り出した。ブレッドが前を走り、触手を斬りつけると、ジョーがその傷口に剣を突き刺す。
そして触手から距離をおくと、ジョーは叫んだ。
「轟け稲妻!!」
それと同時に、天空から剣にむけ、稲妻がはしった。
電撃を受けた触手たちは、次々と燃えてゆく。炎は再生する際にでてきた液体に燃えうつっていた。
「雷鳴の剣…、噂には聞いたが、本当に雷を呼ぶ剣であったか」
ジョーは炭になった触手から剣を抜くと、ピエールにグッドポーズをした。
ピエールは頷くと、ブレッドを連れローズバトラーへ向かって走り始めた。生き残った触手を斬りすてながら二人は突き進む。
「ふはははは、見事な戦ぶりだ、しかしお前たちは私に勝てん…、死ね!!」
ローズバトラーがそう言うと、それを中心に、黒いオーラが物凄い勢いで広がった。
「(来た!)」
ピエール達の目の前に靄がかかり、脱力感が襲いかかる。
「うおお!体が…」
「くっ!み、見えん」
「フハハッ、さあお遊びはこれまでだ。一気に蹴りをつけてやるぞ」
ローズバトラーの触手が再びピエールたちを囲む。
「火炎斬りの修得者がいるのは予想外だったが、それも闇の波動の前では無力だ、くっくっく…、スライムナイト1、彷徨う鎧1、人間が…、何!?」
「うりゃああああ!!」
ローズバトラーが上を見上げると、ブレッドが剣を構え飛んでいた。
「そのような貧弱な剣技ではやられんよ!!」
数本の触手がブレッドに向けられ、放たれた。

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