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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜
その他リレー小説 - 二次創作

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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜 40

「よっし、花魔道の所に戻ろう」
ピエールたちは通路を戻り、家の外に出た。そこには花魔道がいて、ずっとひげをなでていた。
「ほお、戻ってきたか、それで光の木の実は?」
「持って来た」
ピエールは光の木の実を花魔道に手渡した。
「確かに…、この光の木の実は一人にしか使えない、お前たちで相談して使う者を決めておけ」
ピエールたちは見つめ合うと無言で頷いた。
次の日…
ピエールたちは植物モンスターの群れと対峙していた。そこにはリンダちゃんと老人の姿もあった。
「リンダちゃん、花魔道、ザコは任せた。ジョー、ブレッド、スラリンは俺と一緒にローズバトラーを倒しに行くぞ!」
リンダは花魔道を背中に乗せて、ゆっくりと敵の中へ突っ込んでいった。
リンダの炎の息と花魔道のベギラマは、レベルの低いモンスターたちを一瞬で灰へと変えた。
「昨日あんなにボロボロだったのに、リンダちゃん傷一つ残ってないじゃん」
ブレッドが目を細めていると、老人が語り始めた。
「わしにかかればあんな傷すぐ治るわ、伊達にゴレムス様専任の僧侶をしておらんぞ、がはははは…、まぁ魔王の闇の力は察知できんかったがの…」
「うわっ、この人一人で盛り上がって一人で落ち込んでるよ。リーダー、本当にこの老人連れて行くんですか?」
「回復魔法のスペシャリストだ、断わる必要が?」
「…じーさんだし、途中でポックリ逝きそうじゃないすっか?」
「ホホッ、案じるな。わしは不老不死の薬を飲んでおるから死にはせん(嘘)」
老人はニヤリと笑い、所持していた天罰の杖を器用に振り回して見せる。
「フンッ、あっそ」
ブレッドが素っ気ない態度をとると、ピエールは老人を指差しブレッドの肩を叩いた。
「見ろこの機敏な動き、間違いなく即戦力だ、よし行くぞ」
ブレッドは少し納得いかないようだったが、リーダーの言葉に従った。
ピエールたちの前に炎の道が真っ直ぐのびている。その道の先にローズバトラーが異様なオーラを漂わせ存在していた。
「ご老人よ、いざとなったら私が助けてやる。その代わり皆の回復は頼んだぞ」
ジョーは老人を見るとグッドポーズを決める。

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