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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜
その他リレー小説 - 二次創作

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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜 38

『スクルトって何だ!?』
「味方全員の守備力を上げる、最強魔法さ!!」
「そりゃ…、最強だな!行くぞ、ジョー!!」
「おう!!」
二人はリンダに一斉に斬りかかる、しかし灼熱の炎で視界を奪われ、続けざまに鋼鉄の尻尾での攻撃を受けると、再び二人は吹飛ばされた。
「ブレッド、リンダにダメージを与える何か魔法を使ってくれ、怯んだ隙に俺たちがトドメをさす!!」
「はい!…ヒャダルコ!」
しかし、ブレッドが実際に使ったのはヒャドだった。
ブレッドは元々魔法使いや僧侶ではないので、今まで呪文を頻発したことにより少ない魔法力が尽きてしまったのだ。
氷の塊はリンダに直撃するが、さほどのダメージとはならなかった。
「すみません、魔力がつきちゃいました」
『なにぃ!?』
ピエールとジョーはおもわず叫んだ。
「何だ、お前はホントに賢者か?」
「ジョーよせ、ブレッドを攻めても何にもならん、さてリンダをどうやって倒すか…」
「何とか炎の息をかい潜って、接近戦に持ち込まなければ…。しかしどうすれば…」
ジョーは目をつぶり考え込んだ。
そして兜の奥で目を開いた。
「…ピエール殿、後は頼みますぞ」
そう言うと、ジョーはピエール達のいたところから軽快なステップで離れ一人で突撃した。
リンダは灼熱の炎をジョーに吐き出す。
「うおぉぉぉっ!こっ、これくらいではやられんぞ」
ジョーは盾を突き出しながら堪える。
「ジョー!」
ピエールは叫ぶ。
「リーダー、ジョーさんは自分を盾にして注意を引き付けてるんじゃ…」
リンダはジョーを焼き殺そうとしていて、ピエール達を見ていない。
「よし!」
ピエールは気合いを入れてリンダの懐に飛び込む。
「諸刃斬り!」
ズバッとリンダの腹を切り裂く。リンダは甲高い声を上げると、前足でピエールを弾き飛ばした。
「うがっ!」
尻餅をつくピエール。

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