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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜
その他リレー小説 - 二次創作

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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜 33

「…イーター様に感謝するんだな。お前達のために命を…」
花魔道は目に涙を浮かべた。
「…イーター?マンイーターのことか?でも、何で俺達を?」
「…お前達には関係のないことだ。とにかく、死にたくなかったら大人しくしてることだ。そうすれば死なずに済むかもしれぬ」
「そうはいかねえな、リーダー?」
「ブレッドの言う通りだな、ピエール殿?」
ブレッドとジョーは起き上がると、ピエールの肩を軽く叩き、どこかへ歩いて行った。
「俺は魔王を倒す、それまで旅を止めるわけにはいかない」
「…ふははは、イーター様の言っていた通りだ、私についてこい、この町の秘密を教えてやる、“光の木の実”をな…」
ピエールは頷くと、眠っているスラリンを起こし、花魔道の後についていく。
「お前たちにはイーター様の敵討ちをしてもらう、が、今のお前たちではバトラーには勝てぬ」
「バトラー?」
「たく…、我々は植物モンスターを統括しているローズバトラーを、バトラーと呼んでいるのだ、あの闇の波動を使った奴だ」
「ああ、あれね」
「バトラーを倒す為には、闇の波動をなんとかせねばならん、自分たちが一番分かっているだろ?」
「修行をしてカバーする」
花魔道は顔をしかめると、溜め息をついた。
「とりゃあ!!」
「ふん!!」
花魔道がピエールを連れて歩いていると、剣を振る音と、雄叫びが聞こえた。ブレッドとジョーだった、花魔道は落ちついて尋ねる。
「何をしている?」
『修行だ』
二人の声がハモっていた。花魔道が再び顔をしかめると、二人も彼について行く事になった。
「バトラーの使う闇の波動は完璧だ、それ故失敗する事がない」
「イーターは?イーターは動いてたぞ、やはり修行をしたのでは?」
ピエールが質問すると、スラリンが数回頷いた。花魔道はひげをなでながら、それに答える。
「あれが光の木の実の効果だ。本来は魔力増幅の実なのだが、それに加えて闇の波動の効果を消す事が出来る、不思議な木の実だ」
「して、それはどこに?」

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