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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜
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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜 31

「リーダー、俺に任せてください」
ブレッドはグッドポーズをきめると、ピエールの返事も聞かずに飛び出した。
ブレッドは風のように敵の間をすり抜けて行く、そしてエビルシードに近付くと、それを一撃で串刺しにした。
「て、敵だあ!!」
モンスターたちは指揮官を失い、うろたえ始める。騒ぐモンスターの群れの中、ブレッドは手を振りピエールたちを呼んでいた。
「リーダー、ジョーさん、今です!」
ピエールたちは頷き、剣を構えると敵に斬りかかった。二人はモンスターたちの中を、怯む事なく突き進む。
「ふん!ピエール殿大丈夫か?」
「自分の事!心配してな」
ブレッドからは二人の姿を確認できなかったが、モンスターたちが吹き飛んでいるのを見て、安心していた。
「ホントだ、ありゃ最強コンビだわ」
「…最強?勘違いですね、昔見た勇者はあんなものではなかったですよ?」
「な!?ぐっ!」
ブレッドは突然現われたローズバトラーに、背後から縛り上げられた。
「傍観者のつもりでしたか?こんな事は計算尽くですよ…、マンイーターはお前たちを始末した後に消しますから、ご安心を」
ローズバトラーはブレッドを天高く掲げた。
「ピエール殿、ブレッドが!」
「おいおい、マジかよ」
「はっ!放しやがれ!この化け物が!」
「フン、口の悪い人間めが。我らに盾突こうとした酬いだ」
ローズバトラーは並外れた怪力でブレッドの体を締め上げる。
「うがぁっ!ぐ…ぐっ!(な…何て力してやがんだ、この野郎…)」
「クソッ!ブレッドを解放しろ!」
ピエールがそう叫ぶと、バトラーは不敵に微笑み、闇の波動を使った。
すると、ピエールとジョーの体に異変が起きる。
脱力感に襲われ、目の前が霞んで見える。
「な、何だ?」
「むむっ…こっ、これは…」
「フフッ、残念だったな。私はザコとは違うぞ」

その光景をイーターと花魔道は陰で見ていた。
「イーター様!」
「う…まさか、もうバトラー様が手を下すとは…これでは私の存在意義が…」
バトラーにかかれば、あの連中もやられるのは確実。そうなればノコノコと軍には帰れない。いや、帰ったら職務を果たせなかったと処刑される可能性もある。

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