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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜
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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜 30

「リーダー、ボスってのは頭がキレるもんなんですよ、身の守りはきっと、隣りにいるローズバトラーがするんす」
ブレッドはピエールの指を少しずらして、それをローズバトラーに合わせた。
「というかピエール殿、あっちがボスなのでは…」
「僕もそう思うんだけど、ピエール」
スラリンとジョーは意気投合して頷く。
「決めた、先にローズバトラーを倒す、それからエビルシードを倒す!」
そしてピエール達は植物軍のほうへ向かう。

「…イーター様、いいんですか?こんなことして…」
ピエール達を見ながら花魔道が心配げに言う。
「いいんですよ。少しは(我が軍に)苦しんでもらいましょう。そしてここぞという時に、奴らのスキをついて襲い掛かるのです」
全ては自分の存在価値を高めるためだ。

その時植物軍の陣営では、ローズバトラーがエビルシードの様子を見に来ていた。
「フェイルの城は軍備が整っておらんようだ、これだけの戦力があれば問題ないと思うが、どうだシード」
「楽勝でしょ、イーターさんの力は借りなくても問題ないです」
エビルシードは地面に触手を突き刺し、その姿は目のついた杖が刺さっているように見える。
「さて帰るとするか、シードここはお前に任せたぞ」
「はっ!お任せ下さい」
エビルシードはニヤッと笑う。

その頃、フェイル城では一人の兵士が王の間に駆け込んで来た。
「王様っ!」
「なんじゃ?どうした?」
「はあっ、はあっ、こっ、今度はロードンの町がモンスターに…」
「またか…これで三つ目か…」
フェイル王は頭を抱える。
「やはり、軍を動かさねば…」
「しかし王、今の不十分な軍ではこの城を防衛するので精一杯ですぞ」
王の側近である大臣が言う。
「むう…しかしこのまま民を見殺しにする訳にはいかんし、どうすれば…」
フェイル王は考え込んでしまう。

「あっ!ピエール、ローズバトラーがいなくなっちゃったよ」
植物軍に近付いていたピエール達だったが、目の前からローズバトラーが姿を消したのだ。
「むっ!なら仕方ない、先にエビルシードを倒してローズバトラーを引っ張り出させてやる」

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