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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜
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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜 29

「ルーラ!!」
マンイーターと花魔道は青い光に包まれた。その光が次第に弱くなりおさまると、目の前に剣を構えたピエールたちが現われた。

「いきなり来やがったか!!」
ブレッドがいきりたってマンイーターに襲いかかるが、花魔道がその前に立ち、呪文を唱えた。
「ベギラマ」
炎の大波がブレッドに襲いかかる。ブレッドは一度その場で屈むと、横に飛び間一髪で炎を避けた。
「ふざけるな!植物の弱点は普通火だろうが!」
ブレッドは立ち上がると、道の脇から猛抗議したが、誰も聞いていなかった。花魔道の前にマンイーターがゆっくりと移動する。
「今日は戦う為に来たのではない…、情報を提供しにきた」
「さて、それは信じるに値するものかな?」
ジョーはマンイーターの話を冷たく返した。
「…我らの軍は今日、フェイルの城を攻め落とす事になった。それ故お前たちを襲うモンスターもいない。私を信じるのであれば花魔道に軍の背後まで案内させてやる。信じるかどうかはお前たち次第だ…」
マンイーターは落着いて話すが、それとは反対にブレッドは興奮していた。
「馬鹿言え!敵の言う事を信じる程バカじゃねえよ!ね、リーダー?」
「案内してくれ」
ピエールの発言にブレッドは耳を疑った、そしてなぜか目をこする。
「マジですか、リーダー」
「ああマジさ、俺はいつでもマジだよ?毒針で"はぐれメタル"倒すぐらいマジさ」
「そうですよねリーダー、さあ!敵の所へ案内しろ!」
ブレッドは剣柄に手をかけると、ピエールの前に立つ。その顔に迷いはない。
「何か命令されてるみたいで嫌ですねえ…、まぁいいでしょ花魔道、彼等を部隊の背後に連れて行って差し上げなさい」
花魔道が呪文を唱えるとピエールたちは青い光に包まれた。そして気付くと、植物系モンスターたちの後ろにいた。
「あそこにいるエビルシードが指揮官です、ご武運を…」
「あれ、花魔道の奴いつの間にかいなくなってますよ、ん?リーダー?どうかしたんで?そんな固まって」
「…い、いや、このまま突っ込んで指揮官倒すか、フェイルの城に行くか考えてたんだ」
「ピエール殿、何を迷う必要が?あの植物たちの親玉であるエビルシードを倒し、城に行けばいいではないか」
「しかし、どう見てもあれは今まで倒してきたエビルシードと変らん…」
ピエールが指差すモンスターは、目玉に触手がついているもので、見た目はまさにエビルシードだった。

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