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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜
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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜 28

「よし!魔王を倒す!!ウィッシュで休んだら、明日魔王を殺りに行くぞ」
「ちょっと待て、明日は植物の軍を潰す、お前のゴーレムは後だ。それに何故、お前の指図をうけねばならん」
「何だお前、俺が助けなきゃマンイーターに殺されてたんだぜ?」
ブレッドとジョーは、でこ同士がぶつかるぐらい顔を近付ける。
「ピエール、あれ宿屋じゃない?二人はおいて先に休んでおこうよ」
「そうだな、スラリン」
ピエールの表情は鉄仮面のせいでうかがえない、しかしスラリンにはピエールが微笑んでいるように見えた。
ブレッドとジョーがどれだけ喧嘩をしたのかは分からないが、朝ピエールが目覚めると、ブレッドは剣を磨き、ジョーは地図をひろげて、皆同じ部屋で朝をむかえていた。
「あ、リーダーおはようございます!」
ピエールが起きたのに気付くと、ブレッドが大声で挨拶をした。
「リーダー?」
ピエールは首を傾げる。ブレッドの後ろでは、なぜかジョーがグッドポーズをしていた。
どうやらジョーがブレッドを上手く丸め込んだようだ。
しかしどうやって?ピエールには分からなかった。さまよう鎧は無口な種族と言われているが、実は口が達者なのかもしれない。

その頃、植物軍のアジトではマンイーターがヘルボックルのベホイミで治療中だった。
「おのれ…あの若造め!」
「フッフッ、お前ともあろう者が結構なやられ具合だな」
バトラーが姿を現した。
「バッ、バトラー様!」
「脆弱な人間如きに手傷をおわされるとはお前も堕ちたものよ」
「はっ!すみません!傷が癒え次第、直ちに抹殺して参ります」
「好きにしろ。ところで本隊はフェイル城を攻めることにした」
「ええっ!?もうですか?」
「ジックリ遊んでやりたいとこだが、魔王殿の顔を立ててな」
「ならば、私に指揮をとらせて下さい」
「お前はその我らに逆らう人間を抹殺しに行けばよい。城の人間などお前がいなくても問題のない相手だ。指揮はシードに任せる」
バトラーの背後からエビルシードが姿を現した。
「(なぜ私に城攻めを任せてくれないのだ、レジスタンスを倒せだと…、ふざけるな!!)」
「どうした?マンイーター」
「いえ、何でもありません、お任せください」
マンイーターはローズバトラーに背を向け、ゆっくり遠ざかってゆく。その後ろを、花びらの髭をもつ“花魔道”がついて行く。
「(バトラー様に私の重要性を主張しなければなりませんね…、行くとしますか)」
マンイーターが触手を叩く、すると後ろにいた花魔道が、掌を天に向け呪文を唱えた。

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