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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜
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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜 24

カチンッ、しばらくしてピエールが剣をしまった。目玉たちは全て地面に伏していて、少しずつ光になって消えていく。スラリンは敵に攻撃されていないが、何故かダメージを受けていた。
「皆殺し…、使いにくい技だな…」
「皆殺し…?ピエール、それよりジョーを!!」
「俺をどうかするのか?」
「………」
スラリンは無傷のジョーを見てしばらく考えた、何で自分だけ傷だらけなのかと。
「完璧な“大防御”だったな、ジョー」
ピエールがグッドポーズをきめると、ジョーも同じくそれを返した。
「スラリン、これを続けてローズバトラーを討ち取るんだ、もちろん敵の少ないルートを通ってだが」
「数が少ないとか、そんなルート分かるの?ピエール」
「…、とにかく、打倒ローズバトラー!!だ」
「これでロザリーヒルへの敵の侵攻を遅らせる事ができたわけだ…、感謝するピエール殿」
「まだまださ、敵の本隊を倒さなきゃ。さあ行くぞ!」
ピエールは皆殺し、ジョーが大防御というコンビネーションで遭遇する敵を蹴散らしていく。
誰を攻撃するか分からない皆殺しだが、味方が大防御を使うことでダメージを最小限に押さえることが出来る。
一撃必殺ながら外れるリスクの高い魔神斬りより効果的な戦法だ。
しかし…。
「ピエール殿、これが最後のやくそうです」
「参ったな、植物系なのに全然やくそうを落とさないなんて…」
ジョーは無傷なのに対し、二人は戦う度にダメージをうけていた。やくそうを落とさない敵モンスターは、傷だらけの二人を悩ませる事となった。
「ピエール、やくそうないのにこれ以上進んで本当に大丈夫?」
「そうだなスラリン、引き返すにしても、奴を倒してからだな」
「え?」
「よくも“私の”可愛い部下たちを斬ってくれましたね」
スラリンとジョーが上を見上げると、通常の3倍ぐらいの大きさのマンイーターが、触手をゆらゆらさせて待ち構えていた。
「でか…」
スラリンはおもわず声をもらす。
「バトラー様の手を煩わせる訳にはいきません、ここであなた達の息の根を止めてあげましょう!!」

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