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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜
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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜 22

しばらくまばたきをすると、熊は我にかえり慌てて話し始めた。
「あんたら旅人さんだろ?今すぐこの町を出て行った方がいい!!」
「何をそんなに慌てているのだ?」


「ローズバトラーの率いる軍がそこまで来ているのです」
わたぼうはピエールたちに気付くと一礼してそう言った。ピエールたちは熊に連れられ10の塔の一つに案内されていた。そこでは副議長のわたぼうが指示をしており、モンスターたちは皆忙しく動いていた。
「ローズバトラーの軍、ですか?」
ピエールは腕を組んでみせた。
「魔王配下の軍です、この国はローズバトラーに侵攻されていて、今度はこの町が狙われたようです」
「ピエール、ほら、ティムが言ってたじゃん、フェイルの国は植物系のモンスターに侵攻されてるって」
ピエールは掌をポンと叩いた。
「任せてください、必ずローズバトラーを討ち取って帰って来ます」
「ちょっと待ってください、話を聞いてました…、か」
わたぼうが止めようとした時、既にピエールはいなくなっていた。
「ピエール?」
「ん?」
「僕が思うに、わたぼうさんは逃げろって言いたかったんじゃないかな?」
「え?」
「だって、相手はローズバトラーだけじゃないんだよ。相手が大群じゃ、いくらピエールでも…」
「いいかい?スラリン、この戦いでボスを倒したら、間違いなくフェイルの城に招待されるはずさ」
「それで、それで?」
「王様の紹介状がもらえる、そうなればこれから行く国々での対応が良くなる、きっと宿屋とかタダになるよ」
「う〜ん、でも一人じゃ…」
「違う、俺達は一人じゃない!!後ろをみてみろ」
ガシャン、ガシャン、ガシャン

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