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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜
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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜 21

絶叫する人間。
「脆い…人間は脆すぎるな」
そのモンスターはニヤリと笑う。
町の各所が炎上し、逃げ惑う人々の悲鳴が錯綜する。
そんな光景を遠くからジッと見てる者がいた。この植物軍を統率するローズバトラーだ。
「バトラーよ…聞こえるか?俺だ、アルビデだ」
ローズバトラーの脳にアルビデと名乗る声が聞こえる。
「…魔王殿か?」
「うむ、侵攻状況が聞きたくてな。中々捗ってないようだしな」
魔王と呼ばれた者は答える。
「心配にはお呼びませぬ。こんな弱小国その気になればすぐに落とせます」
「そうか、ならばいいんだ。人間を滅ぼすことも大事だが、オーブのことも忘れるなよ」
「分かってますよ。そんな何度も言わなくても」
「では頼んだぞ」
その声は消えた。
「相変わらず魔王殿は神経質だな」
ローズバトラーはフッと笑った。
「バトラー様」
ローズバトラーの側近の一人のマンイーターがやってきた。
「どうした?片付いたか?」
「はい、ご覧の通り」
既に町から人の声は消えていた。ただ荒廃した町の姿だけが残っていた。
「ご苦労、では次の町に行くとするか」

そんなことが起きてるとは露知らず、ピエールとスラリンは宿屋で朝食をとっていた。
「おい、それ!!」
「ん?どうかした?ピエール」
「それは俺のヨーグルトだろ!!」
「間違えちゃった、じゃあ返すよ…」
「おい、ま、まさか!!ギョエ〜!!」
静かな町に叫び声が響いた。
「大変だぁ!!」
一匹の熊が物凄い勢いで宿屋に入って来た。ピエールはいきなりの出来事にきょとんとしてしまった。
「いや、大丈夫、拭けばとれるから」
「………」
今度は熊がきょとんとしてしまった。
「ヨーグルトの事じゃないみたいだよ?ピエール」

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