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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜
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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜 3

こんな夜中に誰だろうと不審に思いながら、ドアを少し開いた。部屋の灯りが訪問者をほの明るく照らす。
「ピエール。」
「メリーナ姫!」
メリーナ姫は人差し指を唇の前に当て、「静かに!」とピエールを諌めた。慌てる彼を尻目に、少女はするりと部屋の中に進入する。音もなくドアが閉まった。
「メリーナ姫!その…、これはどういうことだ?」
少女の姿を見ると、やけに重装備でこれから就寝という格好ではない。
「私も、行くのよ。」
悪びれた様子もなく、にっこりと笑った。
「な、なななな?ダメに決まってるじゃないか。一国の王女が!」
メリーナ姫とは対照的に、ピエールはあたふたと取り乱してしまっている。
「大丈夫よ、私これでも格闘家になった事あるんだから、アチョ〜♪」
さらにとまどうピエール…
「まさかダーマ神殿で転職しただけじゃないですよね?」
「…」
ずぼし…
「でもけして足手まといなんかになりませんから、お願い」
更に綺麗な瞳でお姫様のお願い…。
「いいかい?メリーナ姫、その気持はありがたいけど、僕には…その好きな人が…」
勘違い…。
「…」
「…」
「そ、そうよね、やっぱりついていくのは諦めるわ」
「う、うん、外は危ないしね?」
ピエールの好きな人…。
「じゃあ頑張ってね、ピエールさん」
「ありがとう、姫は早くおやすみ」
「…」
「…」
次の日の朝…。
「では王様魔王退治に行って参ります」
「期待しておるぞピエールよ」
ピエール感動…。
城門の前まで歩くピエール、王様にもらった道具袋が妙に重い。
「…………………………まさかね♪」

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