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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜
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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜 19

「ちょっと待て、なぁスラリン?普通兵士って人間だよな?」
「そうだね♪」
ピエールは入口にいる兵士を指差した。
「……でもあれ、さまよう鎧じゃないか?」
「…勘違いじゃない?」
ピエールはスラリンの答えに軽く頷くと、できるだけ兵士を見ないように進んだ。
しかし、入口につくと鎧は何も言わずにピエールたちを町へ通した。
「やっぱり、置物だったんだね」
スラリンがニヤニヤしてピエールをからかう。
「違いますよ」
どこからともなく幼い声がした。
「下です、下です」
ピエールが下に目をやると見慣れないモンスターがいた。青くてフワフワしているモンスターで、黒いシルクハットを被っていた。
「ようこそロザリーヒルへ、私はこの町の副議長、わたぼうと申します」
青いモンスターが笑顔で自己紹介をした。
「モンスターが副議長ですか…」
ピエールは頬をかいて、スラリンは笑顔のまま顔が硬直していた。
「という事は、入口にいたあの鎧も…」
「はい、さまよう鎧のロンリージョーさんです」
「この町は魔王の力が及んでいない、というわけですか?」
ピエールは頬をかいたまま質問した。
「はい、そういう事ですね」
「不思議な町だね、ピエール」
スラリンは硬直にした顔が元に戻り、いつものようにぷるぷるし始めた。
「この町の特徴はなんと言っても10個の塔と、町の真ん中にある世界樹ですね」
わたぼうは自慢そうに鼻の下をこすってみせた。
「この町には世界樹があるんですか!?」
ピエールはおもわず声を裏返した。
「どうしたの?ピエール、そんなに驚いちゃってさぁ」
「万能薬になるって昔聞いた事がある、すごい効き目らしいよ…、まぁ噂だけどね」

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