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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜
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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜 18

猛烈な勢いで迫り来るエスターク、ピエールは動じず、じっと両手を広げ続ける。
エスタークの攻撃範囲に入る瞬間、ピエールは動いた、広げていた両手を叩いたのだった。
ピカッ
ピエールが放った強烈な光にエスタークは視力を奪われ、たじろいでしまう。
「走れ!!」
光の中、エスタークはピエールたちの気配は感じる事ができた、しかし剣を振ってもピエールたちをとらえる事はできなかった。
光がおさまった時、エスタークは両手の剣を地面に突き刺し、腕を組んで一人森の中で立っていた。
「何だったのだ、今の光は…」


「レミーラだよ、スラリン」
ピエールはスラリンに答えた。エスタークが立尽くしている頃、ピエールたちは森から出て、町に向け草原を跳ねていた。
町までまだやや離れているが、暗いだけに町の明かりが神々しく見える。
「ピエール、ほら、もうすぐだよ」
スラリンのペースが上がる。
「待て、スラリン」
「なにぃ?」
スラリンは急に跳ねるのを止められたからか、少し不機嫌そうに聞き返した。
「さっき、町を囲む壁の上にモンスターがいた…」
「勘違い、勘違い、そんなわけないじゃん」
「……だよな、少し疲れているようだ、すまない、このまま真っ直ぐ町に行ってくれ」
「うん」
スラリンは軽快に跳ねる。町の明かりが徐々に明るさを増す。
入口には見張りの兵士の姿が見える。

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