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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜
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ドラゴンクエスト外伝〜スライムナイト・ピエールの旅〜 11

そんなメリーナにピエールは呆れていた。
「(俺が助けた時と違うよなあ…会ってすぐにフォーリンラブかい…)」
ピエールは溜め息をついた。
「ピエールどうかした?」
スラリンが尋ねてきた。
「ん?いや、何でもない」
「…昔はギカンテスとも遊んだなあ」
キーファが寂しげな目で崩壊した城を見つめた。
「そういや、よく無事だったな。敵になったかと思ったんだけど」
そう、今回の計画はキーファが魔王の配下になってたら実行出来なかった。
「俺は魔王の軍門に下る程弱くないのさ、ハッハッハッ」
キーファは高笑いをした。
そんなキーファをゲレゲレは冷めた目で見ていた。
「…ピエールさんのお陰じゃないの?」
皮肉っぽくゲレゲレは言った。
「何の事かなあゲレゲレ君、俺は人間だぜ?」
「よく言うよ…」
ゲレゲレは目を瞑り頭を横に振る。
「たっく!!キラーパンサーごときが、キーファ様の何を知ってるってわけ?」
目を瞑っていたゲレゲレも、メリーナの怒りの眼差しに、チラチラ片目を開け警戒している。
「なんだよぉ…キーファが言うには、違う世界から来たんだけど帰れなくなったから、魔王の配下になってたんだってよ」
キーファは元々魔界に住んでいた魔族だった。
しかし、人間に憧れてコチラの世界にやってきた。
それでも魔王がいた頃はその魔力により配下の立場にあった。
その後平和になり、人間とモンスターに境がなくなったので、本人は人間になった気でいた。
魔王が復活した今、本来ならまた配下になるはずだが、以前知り合ったピエールに鍛えてもらったお陰で精神力が強くなったのだ。

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